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サラヤ持続可能性レポート 2026(1ページ目)
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サラヤ持続可能性レポート 2026

目次(2ページ目)
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目次

目次
9 11
小さな惑星の大きな世界SDGsターゲットとサラヤ
私たちのチャレンジ P.15 から
私たちのチャレンジ 15 サラヤのマテリアリティ
衛生 21 東アフリカの衛生向上プロジェクト
環境 25 パーム油を持続可能に利用していくために 29 容器プラスチック削減への取り組みの歴史 31 エジプト・チュニジアでの取り組み
32「ソホロ」が創る未来の製品
健康 35 Farm to Table 37 東アフリカにおけるフードバリューチェーン開拓事業 38 未来の健康の実現に向けたサラヤの取り組み
人・社会 41 人権デュー・デリジェンス 42 サラヤの健康経営 43 DE&Iの推進 45 いのちをつなぐ学校 by SARAYAの活動 46 社会貢献活動 48 ステークホルダーコミュニケーション 49 お客様満足に向けての取り組み衛生 P.21 から環境 P.25 から健康 P.35 から
51
ガバナンス
52
製品安全 / 品質保証
53
社会データ
54
環境データ
55 56
加盟団体一覧会社概要
人・社会 P.41 から 1 目次

編集方針(3ページ目)
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編集方針

編集方針
ガイドライン
本レポートは、サラヤの基本理念である「衛生」「環境」「健康」という3つのキーワードについて事業を通じてどのように実践しているかを紹介しています。それに加え、サステナブルな社会の発展と顧客からの信頼獲得を実現する上で重要な「人・社会」「ガバナンス」、数値データなどの情報を網羅的に報告しています。
対象範囲
国内は以下の全事業所を対象としています。●サラヤ株式会社
●東京サラヤ株式会社※環境データはサラヤ株式会社の全事業所が対象
対象期間
データの集計期間は当社の決算期である2024 年 11 月から2025 年 10 月としています。報告の活動内容は同期間を基本としていますが、それ以前や以降の内容、写真が含まれています。
発行時期
2026 年 9 月発行(次号の発行予定 2027 年 9 月)
参考ガイドライン● GRI スタンダード
●環境省『環境報告ガイドライン 2018 年版』
掲載媒体
当社 web サイト
●日本語版 https://www.saraya.com/csr/report/
●英語版
https://saraya.world/images/sections /sustainability/SustainabilityReport 2025.pdf
編集方針 2

企業理念(4ページ目)
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企業理念

サラヤでは、互いに密接な関係にある衛生環境健康という3つのキーワードを事業の柱とし、より豊かで実りある地球社会の実現を目指しています。
世界の「衛生、環境、健康」に貢献するサラヤ
衛生
安心で清潔な生活の実現に向け、様々な感染リスクの低減に貢献します。
環境
開発から廃棄にいたる全工程において、持続可能な製品づくりを目指します。
健康
製品とサービスを通じて、すべての人々の健康で文化的な生活を支えます。
社員の意識や行動で社会課題をビジネスと繋げて持続可能としていく。サラヤにはその風土が醸成されています。
持続可能な世界を実現するために私たちが果たすべきことは何かを問い続けます。 3 企業理念

サステナビリティ推進方針(5ページ目)
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サステナビリティ推進方針

サラヤグループサステナビリティの基本的な考え方について
従来の「 TQM 推進本部方針/TQM 活動方針」及び「環境方針」を SDGs-ESG の観点より、それらを考慮に入れ、サラヤ基本理念を踏まえたサラヤグループのサステナビリティ推進の在り方を「サステナビリティ推進方針」として制定します。サラヤ基本理念に基づき事業活動を通じて、社会的課題を解決することで持続的な社会への貢献と企業価値向上を目指します。
サステナビリティ推進方針
サラヤの事業目的は、世界の「衛生・環境・健康」の向上に貢献することです。いま、世界の持続可能性について懸念がある中、サラヤの事業目標を通じて少しでもその解決に貢献したいと思います。目的達成に向けてグローバルなネットワークを構築し、国内外に独自な商品やサービスの提供を行うことで、事業を発展させます。そして、サラヤはビジネスを通じて、地球環境課題、社会的課題への対応を経営方針の重要事項のひとつと位置付け、お客様への環境価値提案を通して、持続可能な社会の実現に貢献します。
行動指針
サラヤグループのサステナビリティ推進のための行動指針を以下に定めます。
1. マテリアリティを特定し、事業活動を通して社会的課題を解決サラヤグループ及び社会にとっての持続可能な成長に繫がるマテリアリティを特定し、事業活動を通して企業価値の向上を目指します。また、新しい市場ニーズの発見とそのニーズに対応できるさまざまなソリューションを提案し、実現することによって社会的課題を解決し、組織の活性化を進めます。
2. 社会との信頼関係の構築すべての利害関係者とのコミュニケーションを通して、責任ある対話を行い、社会からのニーズや期待を受け止め、実践により強固な信頼関係を構築します。
3. 真のグローバル企業の確立とガバナンス強化によるサステナビリティ経営の実現ニッチ分野でグローバルな生産と営業体制の確立を目指します。また、グローバルなガバナンスを各種コミュニケーション手段を駆使して強化します。公平性及び透明性のあるサステナビリティ経営を実現します。
4. 地球環境の保全、資源の持続可能な活用を目指した新商品の開発、新事業の創設、バリューチェーン、事業活動マネジメントの強化地球温暖化対策、生物多様性及び生態系の保護等地球環境の保全に向けた事業活動を行うとともに、 SDGsの推進を絡め合わせて
新商品の開発、新事業の創設に繋げ、持続可能な発展と、豊かな社会の実現を目指します。また、取扱商品のサプライチェーンの資源の利用状況を把握し、持続可能なバリューチェーンの構築を目指します。それら運用管理のための仕組みであるマネジメントシステムの有効活用にて事業のマネジメントを強化し、詳細なガバナンスの開示を行います。
5. サステナビリティ推進に対する社員への教育の実施「サステナビリティ推進」を実践するのは、グループ構成員である全社員の一人ひとりであり、とりわけ持続可能な開発目標である「 SDGs」を理解し、社会的課題解決に関する認識を醸成するための教育を行います。「サステナビリティ推進方針」に基づき本来業務を通して TQMのフレームワークにて、それぞれの部門で目標達成を果たします。サラヤ株式会社代表取締役社長
更家悠介
サラヤのサステナビリティ 4

トップメッセージ(6ページ目)
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トップメッセージ

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衛生ビジネスの発展
2020年には、コロナウイルスによるパンデミックが発生し、世界
トップメッセージ平和な時代に向けて、ビジネスの役割
サラヤ株式会社代表取締役社長東京サラヤ株式会社代表取締役会長
更家悠介
的に手指消毒や衛生が大きく普及しました。ポストコロナでは、その反動による需要の激減により、世界の各メーカーは在庫調整に苦慮し、リフォームを行いました。しかし、 2 0 2 6 年にはコンゴ民主共和国でエボラ出血熱が大規模に発生するなど、リスクは常に潜在しています。パンデミックリスクはいつ起こるかわかりません。そこで常にその状況に備える心構えは、大変重要です。サラヤでは、衛生の基本となる手指消毒の薬剤やディスペンサーの開発に加え、公衆衛生、食品衛生、医療衛生の分野において、洗浄・消毒・滅菌や環境対応、 HACCPの推進など、研究開発を怠らず海洋プラスチックを配合したディスペンサー進め、世界への普及を目指します。
2 0 1 0 年より、ウガンダやケニアなど東アフリカの国々で、公衆衛生や医療衛生の観点から「手洗い事業」を推進しています。さらに、 2026 年度からは、顧みられない熱帯病(NTD:Neglected Tropical D i s e a s e s )の一種、スナノミ症に対して治療ローションを開発し、普及活動を始めました。この病気は、農村部などで靴を買えない貧しい人々、特に子供たちが裸足で歩くことから、スナノミ(Tunga penetrans)というノミが皮膚に寄生することで起こる感染症です。その治療は、サラヤが開発したスナノミローションを、患部に 1 週間に 2 回、 2 週間塗布する用法です。地方で発生しているため、薬が届かない、十分な認知や知識がなく、対応ができていない、また、貧困層が多く、薬が普及しにくい、などの現実があり、課題は山積しています。その普及のため、課題を突破し、多くの罹患した方々を救いたいと考えています。この治療薬はサラヤのウガンダの工場で製造されており、現在ケニアでは治療イベントなどで使用されています。日本や世界の皆さまにもご理解をいただき、普及にご協力をいただきたく存じます。スナノミローション 1 ポスト万博と平和な世界、持続可能な未来へ!
2025 年、大阪・関西万博が終了しました。当社も NPO 法人 ZERI JAPANが出展する「 BLUE OCEAN DOME 」のパビリオンパートナーを務めました。万博では、 1 5 8 の国と地域、7つの国際機関が参加し、大屋根リングの下で、多様性を認め合いながらも、持続可能な地球と社会の実現を目指し、平和に、そして楽しく 6ヶ月を過ごしました。ポスト万博には、このレガシーを伝えたいと思います。しかし、現実社会においては、戦争が止まず、対立と分断が起こり、格差の拡大も緊張を生んでいます。我々ビジネスに携わる者たちは、ビジネスを通じてお互いの理解を深め、平和に、また持続可能に仕事を考え、行動し、グローバルな問題にも微力ながら対応していきたいと思います。一部のビジネスでは、利益獲得偏重のあまり、持続可能性への配慮が欠ける場合も見受けられます。サラヤのビジネスにおいては、そのようなことを避けるため、できるだけお客様や関係先などの意見も取り入れ、気づきを深め、ビジネスを通じて、「世界の衛生・環境・健康の向上に貢献する」ことを目指します。
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環境事業の発展
ヤシの実由来の洗浄成分を採用した「ヤシノミ洗剤」は、 1 9 7 1 年から販売を開始し、今年で55周年を迎えました。当時は、石油系の合成洗剤が主流でしたが、当社では植物由来の界面活性剤を用いて、展開しました。その後、 1 9 9 0 年代に糖と植物油を原料に、天然酵母による「発酵技術」で微生物が生み出す天然の界面活性剤「 SOFORO 」を開発し、「ハッピーエレファント」というブランドを立ち上げ、販売しています。天然の界面活性剤 SOFOROは高い安全性と優れた環境性能を持つため、ボディソープなどの洗浄剤をはじめ、化粧品や細胞保存液といった製品にまで、幅広く活用されています。今後は、これらをさらにグローバルブランドへ育て「ハッピーエレファント」ていきます。シリーズまた、マレーシア・ボルネオ島で生物多様性保全の取組みにおいて、ヤシノミ洗剤等の対象商品の売上(メーカー出荷額)の 1 %を寄付し、ボルネオ保全トラストおよび、ボルネオ保全トラスト・ 5 トップメッセージ

トップメッセージ(7ページ目)
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トップメッセージ

ジャパンなどの団体と協働して活動を続けています。関連会社である株式会社関西再資源ネットワークは、イギリスにおいて食品廃棄物や農業廃棄物から発酵によりメタンを生成し、一部を電力に変換し、イギリスの固定価格買取制度(FIT制度)に沿った販売、燃料としてボンベに充填し、活用しています。そこでは、約 2 6 0 0 世帯の電力を賄う規模の発電を行っています。今後はこのシステムをレベルアップし、電力網の整備が難しい辺境地域においても、バイオマスを用いたエネルギー事業モデルの構築を関連会社とともに目指してまいります。
万博のBLUE OCEAN DOMEでは、海洋プラスチック汚染を主要テーマに展示を行いました。廃棄プラスチックの再資源化や漂着した海洋プラスチックの再利用、プラスチックの薄肉化など、資源の効率利用に取り組んでいます。今後も、お客様にもこれらの取り組みへのご理解をいただきながら、省プラスチック、リユース、リサイクルされた商品の普及と、資源循環型社会への展開を目指します。
BLUE OCEAN DOME 4 健康ビジネスの推進
1995 年に発売を開始したカロリーゼロの植物由来甘味料「ラカント」は、ウリ科の植物「羅漢果(ラカンカ)」の高純度エキスと、とうもろこし由来のブドウ糖を発酵してつくられる甘味成分「エリスリトール」、 2つの素材からつくられたカロリーゼロの植物うまれ甘味料です。糖尿病の方やダイエット等の健康志向の高い方をはじめ、幅広い層の方にご愛用いただいています。 2018 年にはアメリカ市場の開拓を目的にユタ州に工場を設立し、ラカントおよび関連商品を海外に展開しています。 2026 年 5 月には、ユタ州において優れた個人、企業、団体を表彰する「ベスト・ステート・アワード」を受賞し、アメリカ市場でも順調に支持を「ベスト・ステート・アワード」得ています。授賞式にてラカントビジネスにおいては、お客様に糖尿病の方も多いことから、血糖値や心臓・血管リスクの早期診断「 ViewWave 」や、レシピ開発など健康改善のためのプログラム開発も推進しています。あわせて、「ラカント」ブランドの、アメリカをはじめとするグローバル展開に挑戦しています。ヨーロッパでは、 2 0 2 6 年度に羅漢果抽出物が食品添加物として認証される予定で、それに備えても現在準備を進めています。健康ビジネスにおいては、引き続き食品の開発(食物繊維・タンパク質・脂質)、腸活対策、熱中症対策、オーラルケアに取り組みます。また、正しい知識の普及や、新しいボディアセスメント(健康診断)の手法の開発、知識の普及にも、積極的に取り組みます。
ViewWave ラカント
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ブルーオーシャン・プロジェクト
万博のBLUE OCEAN DOMEでは、海の課題について世界の方々と議論し、その対策について協議しました。海の問題は、プラスチック汚
染だけでなく、気候変動による異常気象や生態系の変化、具体的には魚の漁獲不足やサンゴ・海藻の減少など、多岐にわたっています。これらの課題は、一国や一企業だけで対応できるものではありません。しかし、小さくとも具体的な行動を重ね、ビジネスを通じて問題を共有し、それぞれの立場で対応を進めることによって、持続可能な海の実現に向けて大きなうねりを生み出すことを期待しています。サラヤでは、「ブルーオーシャン・プロジェクト」の取り組みを加速させていくため、①対馬プロジェクト、②国内各地のプロジェクト、③モロッコ・モーリタニアの支援、④海洋プラスチック回収船の建造、⑤新しいコンセプトの持続可能な漁業を目指す「ブルーコースター」の開発を進めてまいります。さらに、新たな日本のコールドチェーンの確立や、冷蔵・冷凍技術の開発・活用による地方創生にも力を入れていきます。ブルーオーシャン・プロジェクトは、サラヤの新たな事業展開として、国内外のパートナー、社員を募集しています。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
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中之島クロスでの再生医療・健康長寿の推進
中之島クロス(Nakanoshima Qross)は、大阪の中心に位置する再生医療の研究と臨床を併せ持つ医療拠点で、多くの企業が入居しています。サラヤも研究拠点を設置し、医療法人サラヤ健育会を窓口に、再生歯科や、がん・泌尿器系の再生クリニックの設立を検討しています。今後は健康長寿(ロンジェビティ)の実現を目的とした研究拠点化を目指し、エビデンスに基づくさまざまなヘルスケアプログラムの開発を進めてまいります。また、細胞保存液の「 SOFORO Cryo(ソホロクライオ)」の販売や、株式会社マトリクソームとの連携により、細胞培養用培地の開発・販売も展開します。関西は世界的なバイオクラスターの集積地であり、日本の再生医療および健康長寿の実現と地域創生に向け、産業育成を推進してまい細胞保存液ります。「 SOFORO Cryo (ソホロクライオ)」 7 会社のガバナンス強化策
当社には、海外および国内の関連会社がそれぞれ 20 社を超えています。これらのガバナンス強化のため、 I T や A I を積極的に導入し、システム整備を進めてまいります。また、これらの組織ネットワークを活用し、新たな付加価値創出のプラットフォーム構築も推進します。
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未来への展望
国連で採択された「持続可能な開発目標( S D G s )」は 2 0 3 0 年に達成期限を迎えますが、私たちの住むこの星・地球の持続可能性には大きな疑問が残ります。気候変動や生物多様性の減少、海洋汚染、資源枯渇など多くの課題に対して、イノベーションを生み出し、具体的な解決策を模索し続けなければなりません。一企業の取り組みは小さなものですが、変化を積み重ね、大きなうねりをつくり、世界を変えていくことを願います。特に、戦争や分断、対立、格差といった社会的問題に対しては、お互いの理解を深め、独占や排除をなくし、豊かな未来を築く努力を続けなければなりません。サラヤは、世界の衛生・環境・健康の向上に貢献してまいります。
トップメッセージ 6

ブルーオーシャン・プロジェクト(8ページ目)
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ブルーオーシャン・プロジェクト

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PROJECTS
詳しくはこちら
サラヤは、大阪・関西万博の BLUE OCEAN DOME(出展:ZERI JAPAN)で、海への理解を深め、「プラスチック海洋汚染防止」「海業の持続的発展」「海の気候変動の理解促進」を世界に発信し、ネットワークの拠点形成を目指す取り組みを支援しました。 ZERI JAPAN(Zero Emission Research and Initiative in Japan)ゼロエミッション構想を日本で展開するために 2001 年に設立された N PO 法人 ZERI JAPAN 。サラヤはその設立に携わり、更家悠介が理事長をつとめます。
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長崎県対馬市には年間約 20,000~30,000㎥の海洋ごみが漂着し、その約 70% がプラスチックと推測されています。対馬はリアス式海岸で陸からのアクセスが困難なため、ごみ回収は難航。漂着ごみの約 1 / 3 は回収されていますが、残りは分解され海へ流出、または海岸に蓄積し増加しています。そこでサラヤは「対馬プロジェクト」を開始しました。
対馬市の海岸の状況
「国境の島」長崎県対馬市との連携協定締結 2022 年 9 月、サラヤは対馬市や関西経済同友会、関西再資源ネットワーク、 ZERI JAPANと「対馬モデル(循環経済モデル)」の研究開発に関する連携協定を締結しました。陸上でのごみ回収と再資源化による循環経済モデル構築を推進し、島しょ国などへの展開を目指しています。
株式会社ブルーオーシャン対馬の設立海洋プラスチック問題の解決に向け、株式会社ブルーオーシャン対馬を設立。漂着ごみや島内廃棄物の資源化・リサイクル、バイオマスのメタン発酵によるエネルギー化、諸島での循環経済(アイランドモデル)確立と普及に取り組んでいます。
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海の森(天然藻場)と生物多様の保全生態系のバランスが崩れてウニが増えたことも、海藻が減っている原因の一つです。このままではエサとなる海藻が減り、ウニも生きられなくなる可能性があります。昆布の養殖場付近に定期的にウニを移植し密度管理することで食害を防ぎ、天然藻場を保全します。あわせて生物多様性の保全を目指します。
養殖藻場の創出髪と肌にうるおいを与える天然由来の保湿成分として、対象商品の一部にコンブエキスを配合しています。使用する昆布は養殖のものを用い、天然藻場の保全とブルーカーボンの創出につなげます。また、高水温に適した種苗の研究開発を支援し、養殖藻場での活用を目指します。
ココパームオーシャンエッセンスシャンプー & トリートメント 7 ブルーオーシャン・プロジェクト

ブルーオーシャン・プロジェクト(9ページ目)
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ブルーオーシャン・プロジェクト

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大西洋に面したモーリタニアで、地元の方々と共にZERI JAPANと協働して、ネットを使わないバブルフィッシング、藻の育成によるブルーカーボンの吸収プロジェクトなどビジネスを通じて持続可能な漁業(Blue Fisheries)に取り組みます。
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詳しくはこちら
1 0 0 %再生可能エネルギーで動く、プラスチックやマイクロプラスチックの回収など様々な用途に対応可能な多目的沿岸用ボートの開発を応援します。
最新の冷凍システムを活用し、食品産業の活性化による地域産業との連携と共創に取り組んでいます。サラヤの冷凍システムは、高品質な冷凍食品開発と衛生管理のトータルソリューション提案により、安全・安心で高品質な商品と事業支援を実現します。凍結前の食品、包装、凍結、保存、解凍の 5 つのポイントを目的に合わせて組合せ、産地から消費地まで高鮮度のままお届けします。サラヤでは、液体急速凍結機ラピッドフリーザーを中心とした技術とノウハウで、水産資源の課題を解決していきます。
急速凍結機ラピッドフリーザー
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サラヤでは、 ZERI JAPANが運航管理する帆船 BLUE OCEAN みらいへを活用し、海の豊かさや大切さの普及キャンペーンを支援します。
詳しくはこちら
サラヤはブルーオーシャン・イニシアチブに参画し、海洋に特化したスタートアップや研究機関など「海」に関わる意思ある企業や団体との共創アクションにチャレンジしていきます。海洋プラスチック汚染対策、持続可能な水産資源の管理と「海業」の創出、ブルーカーボン普及促進など喫緊の海洋課題解決に取り組んでい詳しくはきます。こちら
ブルーオーシャン・プロジェクト 8

小さな惑星の大きな世界(10ページ目)
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小さな惑星の大きな世界

小さな惑星の大きな世界
平田善彦
大阪・関西万博は、大きな熱狂のうちに幕を閉じました。全周約 2kmの大屋根リングの内側には、 158の国・地域が集い、色鮮やかな文化や技術、未来への希望を発信しました。まるで小さな惑星の上に広がる大きな世界が、夢洲のリングの中に凝縮されていたかのようです。国や地域、価値観の違いを超えて人々がつながる姿は、私たちが共有する地球の未来を象徴していました。サラヤは、大阪・関西万博において「海」をテーマとした民間パビリオン『 BLUE OCEAN DOME 』のパビリオンパートナーとして出展・支援を行いました。この万博レガシーをブルーオーシャン・プロジェクトへと受け継ぎ、新たな価値創造のステージへと進んでいます。
BLUE OCEAN DOME
ずらりと並んだ石けん液容器
手洗い啓発ポスター
提供:2 0 2 5 年日本国際博覧会協会
サラヤの歴史
今年創業 74 年を迎えたサラヤの原点は、「手洗い」にあります。創業した1952 年当時、日本では細菌性赤痢が年間 10 万人を超える大流行となり、公衆衛生の向上が社会的な課題となっていました。そこでサラヤは、薬液を衛生的かつ適量に使用できる「薬用石けん液」と「専用容器」のセットを開発・普及するとともに、啓発ポスターを活用して手洗い習慣の定着に取り組みました。
単に製品を提供するだけではなく、現場に足を運び、お客様と課題を共有しながら、あらゆる手段を講じて粘り強く改善を続けてきたことがサラヤの特徴です。衛生・環境・健康という社会課題の解決に挑み続けるこの姿勢は、創業以来変わることなく受け継がれ、現在の事業や研究開発の礎となっています。
世界を震撼させた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
WHOへの最初の報告は2019 年 12 月 31 日でした。その後わずか1か月でWHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急 9 小さな惑星の大きな世界

サラヤの挑戦(11ページ目)
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サラヤの挑戦

事態」を宣言し、さらに 40 日後の 2020 年 3 月 11 日にはパンデミック宣言に至りました。発生からわずか 70 日余りで世界的大流行となったのです。 2020 年 4 月、サラヤは大阪大学微生物病
のものの変革です。地球を不安定にする製品やサービスよりも、人と地球の健康に貢献するものが選ばれ、利益を生み出す社会への転換が加速しています。
研究所と共同研究契約を締結し、新型コロナウイルスを用いたアルコール消毒剤の殺ウイルス試験を実施しました。当時は「アルコールが効かない」といった誤情報も広がっていまし
絶滅の危機が心配される野生生物(左からオランウータン、ボルネオゾウ、テングザル)
たが、実ウイルスによる科学的エビデンスを示すことで、安心してアルコール消毒を行える環境づくりに貢献しました。
新型コロナウイルスの模型大阪大学微生物研究所“微研ミュージアム”より
サラヤ創業の 1950 年代に
海洋ごみの影響を受けるウミガメと漂着ごみで埋め尽くされた対馬の海岸
同じウイルスが出現していたらどうだったでしょうか。当時の地球は、今と同じ大きさでありながら、人々にとっては「大きな惑星の上の小さな世界」でした。国際航空旅客数は現在の数百分の一程度に過ぎず、大陸間の移動の多くは船に依存していました。都市化もまだ進んでおらず、今日のような巨大都市ネットワークは存在していません。人やモノの移動速度と量が限られていたため、感染症の拡大は現在よりはるかに緩やかで、影響範囲も限定的だったと考えられます。
サラヤの挑戦
サラヤが創業以来掲げてきた「衛生・環境・健康」は、まさにその方向性を示しています。感染症対策による衛生、ヤシノミ洗剤に代表される環境への配慮、そして人々の健康を支える商品やサービス。その価値は、地球規模の課題が顕在化した今こそ、ますます重要になっています。ラカントや SOFORO 、ブルーオーシャン・プロジェクトも同じ文脈にあります。限りある資源を循環させ、人と自然が共生できる産業構造をつくること。それは単なる新規事業ではなく、「小さな惑星の上の大きな世界」を持続可能にする挑戦です。
しかし、その後の 70 年間で世界は劇的につながりました。地球の大きさは変わらないまま、私たちは「大きな惑星の上の小さな世界」から、「小さな惑星の上の大きな世界」へと生きる舞台を変えたのです。
万博の熱狂から、アフター万博へ
ヤシノミ洗剤ラカントシリーズ
大阪・関西万博は、多くの人々に未来への期待と熱狂をもたらしました。しかし、本当に重要なのは万博そのものではなく、その後に私たちが何を残し、何を実行するかです。人類は長い間、「大きな惑星の上の小さな世界」に暮らしていました。人口も少なく、技術の力も限られていたため、人間活動が地球全体に与える影響はわずかでした。しかし 1950 年以降、人口増加、経済成長、エネルギー消費、資源利用は指数関数的に拡大し、私たちは今、「小さな惑星の上の大きな世界」に生きています。地球システムを変えるほどの力を持った一方で、その限界も見え始めました。約 1 万年続いた完新世の安定した気候は、農業や文明、産業革命を支えてきました。しかし、わずか数十年の人間活動によって、その安定性が揺らぎつつあります。気候変動、生物多様性の喪失、海洋環境の悪化などは、もはや遠い未来の問題ではありません。これから求められるのは我慢や制約ではなく、仕組みそ
サラヤ独自の製造工程で製造されるSOFORO
万博の熱狂から、アフター万博へ。未来を語る時代から、未来を実装する時代へ。私たち一人ひとりが、その変化を担う当事者であることが問われています。サラヤはこれまでも、多くの皆さまとの共創によって新たな価値を生み出してきました。これからも志を同じくする皆さまと歩みをともにしながら、衛生・環境・健康を通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいります。変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。小さな惑星の大きな世界 10

SDGs目標と取り組み(12ページ目)
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SDGs目標と取り組み

持続可能性レポートに掲載していない取り組みはサラヤホームページのサスティナビリティをご覧ください。▶目標 1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切
東アフリカのフードバリューチェーン 37
かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。
目標 2. 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
2.1 2030 年までに、飢餓を撲滅し、全ての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする。東アフリカのフードバリューチェーン 37
目標 3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
3.1 2030 年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生 10 万人当たり 70 人未満に削減する。
社会貢献活動 46-47
3.2
全ての国が新生児死亡率を少なくとも出生 1,000 件中 12 件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生 1,000 件中 25 件以下まで減らすことを目指し、 2030 年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。
社会貢献活動 46-47
3.3 2030 年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。東アフリカの衛生向上プロジェクト
21-22
3.4 2030 年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。
Farm to Table 、未来の健康の実現に向けた取り組み、健康経営、社会貢献活動
35-36,38, 42,46-47
3.8 全ての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く東アフリカの衛生向上プロジェクト、未来の 21-22,38,
安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ( U H C )を達成する。健康の実現に向けた取り組み、社会貢献活動 46-47
3.b
3.c
主に開発途上国に影響を及ぼす感染性及び非感染性疾患のワクチン及び医薬品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS 協定)及び公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品及びワクチンへの東アフリカの衛生向上プロジェクトアクセスを提供する。同宣言は公衆衛生保護及び、特に全ての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS 協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。東アフリカの衛生向上プロジェクト
21-22
21-22
3.d 全ての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子管理のための能力を強化する。東アフリカの衛生向上プロジェクト 21-22
目標 4 . すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
4.4 2030 年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。DE&Iの推進
43-44
4.5
2030 年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子供など、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。
DE&Iの推進 43-44
4.7
2030 年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
いのちをつなぐ学校、社会貢献活動 45,46-47
目標 5 . ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。DE&Iの推進 43-44
5.6
国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画及び北京行動綱領、並びにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセスを確保する。
社会貢献活動 46-47
5.c ジェンダー平等の促進、並びに全ての女性及び女子のあらゆるレベルでの能力強化のための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。人権デュー・デリジェンス、DE&Iの推進 41,43-44
目標 6. すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
6.3
2030 年までに、汚染の減少、投棄廃絶と有害な化学物質や物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模での大幅な増加させることにより、水質を改善する。
ソホロ 32
目標 7. すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
7.2 2030 年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。環境データ 54
目標 8. 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
8.1 各国の状況に応じて、一人当たり経済成長率を持続させる。特に後発開発途上国は少なくとも年率7% の成長率を保つ。
パーム油の持続可能な利用、東アフリカのフードバリューチェーン
25-28,37
8.2
高付加価値セクターや労働集約型セクターに重点を置くことなどにより、多様化、技術向上及びイノベーションを通じた高いレベルの経済生産性を達成する。
パーム油の持続可能な利用、エジプト・チュニジア、 Farm to Table 、東アフリカのフードバリューチェーン
25-28,31, 35-36,37
8.3
生産活動や適切な雇用創出、起業、創造性及びイノベーションを支援する開発重視型の政策を促進するとともに、金融サービスへのアクセス改善などを通じて中小零細企業の設立や成長を奨励する。
東アフリカのフードバリューチェーン 37
8.5
2030 年までに、若者や障害者を含むすべての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、ならびに同一価値の労働についての同一賃金を達成する。
人権デュー・デリジェンス、DE&Iの推進
41,43-44
8.7
強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終らせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び撲滅を確保する。 2025 年までに児童兵士の募集と使用を含むあらゆる形態の児童労働を撲滅する。
人権デュー・デリジェンス
41
8.8
Farm to Table 、人権デュー・デリジェ移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用状態にある労働者など、全ての労働者の権利を保護し、安全・安心な労働環境を促進する。ンス、健康経営、DE&Iの推進
35-36,41, 42,43-44 11 S D G s ターゲットとサラヤ

SDGs目標と取り組み(13ページ目)
13

SDGs目標と取り組み

目標 9. 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
9.2 包摂的かつ持続可能な産業化を促進し、 2030 年までに各国の状況に応じて雇用及び GDPに占める産業セクターの割合を
パーム油の持続可能な利用、エジプト・チュ
大幅に増加させる。後発開発途上国については同割合を倍増させる。
ニジア、東アフリカのフードバリューチェーン
9.4 2030 年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。
パーム油の持続可能な利用、プラスチック削減、東アフリカのフードバリューチェーン
25-28, 31,37
25-28, 29-30,37
9.b 産業の多様化や商品への付加価値創造などに資する政策環境の確保などを通じて、開発途上国の国内における技術開発、研究及びイノベーションを支援する。東アフリカの衛生向上プロジェクト 21-22
目標 10. 各国内及び各国間の不平等を是正する
10.2 2030 年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々のパーム油の持続可能な利用、人権
能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
デュー・デリジェンス、DE&Iの推進
25-28,41, 43-44
10.3 差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、並びに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。人権デュー・デリジェンス、DE&Iの推進 41,43-44
10.4 税制、賃金、社会保障政策をはじめとする政策を導入し、平等の拡大を漸進的に達成する。人権デュー・デリジェンス、DE&Iの推進 41,43-44
目標 11. 包摂的で安全かつ強靱 ( レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する目標 12. 持続可能な生産消費形態を確保する
12.2 2030 年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
パーム油の持続可能な利用、 Farm to Table 、東アフリカのフードバリューチェーン
25-28, 35-36,37
12.3
2030 年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる。
東アフリカのフードバリューチェーン 37
12.4
2020 年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物資質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
ソホロ 32
12.5 2030 年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。プラスチック削減、東アフリカのフードバリューチェーン
29-30,37
12.8 2030 年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。いのちをつなぐ学校、お客様満足
45,49-50
12.a 開発途上国に対し、より持続可能な消費・生産形態の促進のための科学的・技術的能力の強化を支援する。
目標 13. 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる目標 14. 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
エジプト・チュニジア、東アフリカのフードバリューチェーン
31,37
14.1 2025 年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。プラスチック削減 29-30 目標 15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、土地の劣化の阻止・回復、生物多様性の損失を阻止する 15.1
2020 年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。
パーム油の持続可能な利用 25-28
15.3 2030 年までに、砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつ及び洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。エジプト・チュニジア
31 15.5 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、 2020 年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる。パーム油の持続可能な利用 25-28 目標 16. 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的説明責任のある包摂的な制度を構築する 16.3 国家及び国際的なレベルでの法の支配を促進し、全ての人々に司法への平等なアクセスを提供する。人権デュー・デリジェンス 41
目標 17. 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
17.16
17.17
東アフリカの衛生向上プロジェクト、全ての国々、特に開発途上国での持続可能な開発目標の達成を支援すべく、知識、専門的知見、技術及び資金源を動員、共有する
21-22, パーム油の持続可能な利用、エジプト・ 25-28,31,
マルチステークホルダー・パートナーシップによって補完しつつ、持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを強化する。チュニジア、社会貢献活動
46-47
東アフリカの衛生向上プロジェクト、パーム油の持続さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励・
21-22,25-28, 可能な利用、プラスチック削減、エジプト・チュニジア、 29-30,31,41,
推進する。人権デュー・デリジェンス、社会貢献活動、お客様満足 46-47,49-50
正の影響の強化
1-a 3-1,3-2,3-3,3-4, 4-4,4-5, 3-8,3-b,3-c,3-d 4-7
5-5,5-6, 5-c
12-8
3-1,3-2,3-3,3-4, 3-8,3-b,3-d
4-7 5-6
3-4 8-2,8-8
9-2 8-2,8-3,8-5,8-8 9-2,9-4,9-b
10-2,10-4 12-3,12-8,12-a 14-1
8-2,8-8 9-2,9-4 12-3,12-8
15-3 17-16
14-1 15-3
16-3 17-16,17-17
17-17 15-3 17-16
原材料サプライヤー調達物流操業販売製品の使用製品の廃棄
8-1 9-4 8-1 9-2
8-1 12-2 7-2 8-1,8-7
10-3 2-1
11-6 6-3
9-4 11-6
負の影響
12-2,12-3,12-5 14-1
10-2 12-2
15-1,15-5 17-16,17-17 11-6
12-2 13-2
14-1 17-17
12-4,12-5, 12-8
14-1 17-17
の最小化
15-1,15-5 17-16,17-17 15-1,15-5 17-16,17-17
14-1
15-1,15-5 17-16,17-17
サラヤが取り組んでいる SDGs の目標( g o a l )とターゲット
S D G s ターゲットとサラヤ 12

私たちのチャレンジ(14ページ目)
14

私たちのチャレンジ

私たちのチャレンジ
特定プロセスを経て導き出された重要課題(マテリアリティ)と、それぞれの課題に対するアクションプランをご紹介します。
マテリアリティへの取り組みを通じて、当社は社会への貢献と企業価値の向上を目指します。 13 私たちのチャレンジ

私たちのチャレンジ(15ページ目)
15

私たちのチャレンジ

私たちのチャレンジ 14

サラヤのマテリアリティ(16ページ目)
16

サラヤのマテリアリティ

サラヤグループサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)
サラヤの事業目的は、世界の「衛生・環境・健康」の向上に貢献することです。独自の技術力や強みを活かして、社会課題の解決に取り組み、社会の発展に貢献するとともに企業価値の向上を目指しています。当社グループの継続的な経済価値の向上と社会課題解決への貢献のために、特に注力すべき重要課題をマテリアリティとして特定しています。グループが取り組むべき、環境・社会・ガバナンス課題をサステナビリティ課題として再整理し、経営方針と一体化したマネジメントでサステナビリティ経営を進めています。
サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)への取り組み
策定のプロセス▼マテリアリティは以下の 5 つのステップで選定しました。
STEP1 STEP2
STEP3 STEP4
STEP5
重要な課題と機会の検討
社会課題の抽出
社会・自社への影響度の評価
妥当性の確認
取締役会にて承認
STEP1
重要な課題と機会の検討
STEP3
社会・自社への影響度の評価
「事業活動によって生じる社会的責任」と「事業を通じた社会貢献」の視点から課題と機会を検討。事業を通じた社会貢献の高い取り組みは「社会貢献リスト」とし、評価は行わず重要課題と特定することに決定。
STEP2
社会課題の抽出
SDGs 、 GRI 、コーポレートガバナンスコード、 TCFD 、国連グローバル・コンパクト 10 原則をもとに 30 項目を抽出。
抽出した30 項目を社会・自社の影響度の視点で関連部門と重要度評価を実施し11 項目に整理。
STEP4
妥当性の確認第三者意見を踏まえ、取締役会においてレビューを実施。
STEP5
取締役会にて承認特定したマテリアリティが取締役会にて承認。
サラヤのマテリアリティ▼サラヤのマテリアリティ高
ステークホルダーにとっての重要度評価
社会的責任マトリックス♦再生可能エネルギー利用の促進♦スコープ 1,2 排出量の削減♦人権デュー・デリジェンスの実施♦コンプライアンスの徹底
♦DE&I の推進♦健康経営の促進♦顧客の安全衛生に関する規制の遵守♦個人情報保護の推進
マイナスの影響の最小化♦パーム油及び由来原料の調達♦プラスチック資源循環への取り組み♦社会貢献リスト♦エンゲージメント向上
社会的貢献リスト
プラスの影響の最大化♦サプライチェーン上の重要地域における生物多様性保全♦途上国における感染症予防への貢献♦生活習慣病予防への貢献♦フードロスの削減♦天然酵母由来の界面活性剤の活用♦持続可能なライフスタイルに関する啓発活動

自社にとっての重要度評価
高 15 サラヤのマテリアリティ

サラヤのマテリアリティ(17ページ目)
17

サラヤのマテリアリティ

取り組みテーマが貢献する SDGs 取り組みテーマの推進スコープ 1,2 排出量の削減再生可能エネルギー利用の促進人権デュー・デリジェンスの実施コンプライアンスの徹底DE&Iの推進健康経営の促進顧客の安全衛生に関する規制の遵守個人情報保護の推進パーム油及び由来原料の調達プラスチック資源循環への取り組みエンゲージメント向上サプライチェーン上の重要地域における生物多様性保全途上国における感染症予防への貢献生活習慣病予防への貢献フードロスの削減天然酵母由来の界面活性剤の活用持続可能なライフスタイルに関する啓発活動●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●サステナビリティ委員会の設置サステナビリティ委員会サステナビリティ委員会は、サステナビリティ推進本部長が委員長を務め、サステナビリティを重視した経営を推進することを目的に、全社的な観点で議論し、取り組み方針を定め、具体的な施策について検討・年に 2 回の全体会を実施しています。加えて、社内への浸透や社外への発信を行っています。委員会の議論内容は取締役会に報告し、承認を得ることとしています。分科会の設置全社的に取り組みを進めるため、主管部門が中長期目標の策定、進捗を管理できるテーマは、全社の統括を担う KPI マネジメント体制内で管理を行うことに加え、部門横断で特定分野における活動を推進するため、 4 つの分科会を設置しました。各部門のトップがオーナーとして議論に参加、全体を統括して取り組みを進めています。▶次ページに続く 16 サラヤのマテリアリティ

サステナビリティ委員会(18ページ目)
18

サステナビリティ委員会

サステナビリティ委員会構成
取締役会経営会議
承認・指示提案・報告
サステナビリティ委員会委員長:サステナビリティ推進本部長事務局:サステナビリティ推進本部 SDGs 推進室
プラスチック資源循環分科会
脱炭素分科会
個人情報セキュリティ分科会
人権デュー・デリジェンス分科会
プラスチック資源循環分科会脱炭素分科会
資源循環型社会の実現に向け、資材の持続可能な利用、廃棄物の削減とリサイクルを推進するため、環境配慮型資材の調達や品質基準を評価・定義するとともに、生産や調達におけるプラスチック使用量削減と環境配慮型資材の利用促進を行います。
事業活動における自社拠点における省エネ活動と再エネ電力の利活用による G H G(温室効果ガス)排出量の削減活動を実施、脱炭素に関連する進捗状況のモニタリングを行います。▶活動と進捗
サラヤではプラスチック資源循環に関する中長期方針を策定し取り組んできましたが、中期目標の年度である 2025 年まで経過したので分科会内で今後の方針について見直しを進めています。また、マテリアルフローの把握のための社内システムの検討、その他容器包装に関するトピックスについて部門横断で協議を進めています。▶活動と進捗
スコープ 1~3のGHG 排出量算定に基づき、削減目標の設定に向けた削減ポテンシャルの検討を進めました。スコープ 1 ・ 2 は排出源の特定と見える化を、スコープ3は取り組み優先度と取引先への調査方法を確認しました。これらの分析結果を今後の脱炭素ロードマップ策定に活用します。
個人情報セキュリティ分科会人権デュー・デリジェンス分科会
個人情報保護法に則り、個人情報を適正に取り扱うとともに、個人情報の保護に関する社内のマネジメントシステムを全社員及び関係者に周知徹底し、これを実行し、維持するとともに定期的に見直しをし、継続的改善を行います。▶活動と進捗まずは現状調査を行い、個人情報取扱規定の見直し、従業員向けガイドラインの策定、ガイドラインに基づいた従業員教育の実施、運用状況のチェックなどを課題として特定しました。今後はこれらの課題に対して取り組みを進めます。
人権方針に基づいた業務執行が適正に行われるよう、教育啓発活動、および人権デュー・デリジェンスの継続的な実施の評価と助言を行います。▶活動と進捗推進計画に基づき、サプライチェーンと社内の両面で人権尊重を推進しました。「持続可能な調達方針」等の策定や主要サプライヤーへの質問票調査を開始し、社内向けにはパワハラ研修やカスタマーハラスメント対応ガイドラインの策定・研修を実施しました。今後は施策の実効性を評価し、継続的な改善を図ります。 17 サラヤのマテリアリティ

サステナビリティ推進施策(19ページ目)
19

サステナビリティ推進施策

サステナビリティ推進施策
サステナビリティ経営を推進するにあたっては、社員一人ひとりが自社のサステナビリティ活動の方針や考え方を深く理解し、社内全体へ浸透させることが重要であると考えています。全従業員がサステナビリティ推進に対して当事者意識を持ち、主体的に取り組む体制を構築することを目指し、当社では以下のような社内浸透施策を展開しています。▶主な社内浸透施策●サステナビリティに関する体系的な従業員教育の計画立案および実施●サステナビリティ経営について自主的に学べる動画教材の作成と提供●社内外のサステナビリティ情報を集約した、社内イントラネットでのコンテンツ共有●サステナビリティに関連する「国際デー(記念日)」に合わせた啓発活動および関連キーワードの解説●楽しみながら理解を深める、従業員参加型のサステナビリティクイズの実施●サステナビリティへの意識や理解度を定点把握する、年 1 回の全従業員向けアンケート調査
サステナビリティ経営に関する国内外の動向をはじめとした基礎知識や、サラヤグループの事業活動との関わりについて理解浸透を図ることは、全社および各部門における取り組みの社会的意義を再認識することにつながり、結果として従業員エンゲージメントの向上にも寄与しています。
サステナビリティ推進本部本部長よりメッセージ
昨年 2025 年に開催された大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマのもと、持続可能な社会のあり方を世界に示す大きな節目となりました。弊社もその一端を担う企業として、未来に向けたメッセージを発信してまいりましたが、 2026 年を迎えたいま、問われているのは「示したビジョンをいかに実装していくか」であると考えています。世界は以前にも増して不確実性の高い状況にあります。資源価格の変動、サプライチェーンの分断、各国の規制強化、そして健康・衛生を巡る課題は、いずれも企業活動に直接的な影響を与えています。このような環境下においては、理念や理想だけでは持続可能性は担保されません。あらゆるプロセスにおいて現実的な課題と向き合い、一つひとつ着実に改善を積み重ねていくことが求められています。弊社は創業以来、「環境・衛生・健康」というテーマを軸に、社会課題の解決に取り組んできました。持続可能な原料調達の推進や、商品を通じた社会全体での環境負荷低減、さらには国内外における衛生習慣の普及など、事業そのものを通じて社会課題の解決に挑戦を続けてきたと自負しています。しかしながら、これらの取り組みもまた、変化する社会の中で常に見直し、時代に合わせて変えていかなければなりません。私たちはこれからも、未来への持続可能性=サステナビリティを掲げるだけでなく、それを実際の行動と成果に結びつけていく企業であり続けたいと考え、引き続き挑戦を続けてまいります。
取締役副社長サステナビリティ推進本部本部長
更家一徳
サラヤのマテリアリティ 18

衛生(20ページ目)
20

衛生

01
衛生 19 衛生

衛生ビジネスの展開(21ページ目)
21

衛生ビジネスの展開

世界各国の衛生ニーズに沿った商品・サービスを提供し、手洗い世界 NO.1企業を目指します。
創業当時から続くサラヤの事業の原点である手洗い。サラヤは途上国の衛生に貢献する活動も行っています。
ウガンダからスタートしたアフリカビジネスは、ケニアやエジプト、チュニジアへと広がりました。
今後は西アフリカ、南アフリカへと活動を広げ、アフリカ全土でサラヤの商品・サービスが人々の健康に寄与することを目指し、感染予防で培ったノウハウに先進の技術を取り入れながら、世界のUHC※達成に向けて取り組みを進めていきます。
※UHC…「すべての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられる」ことを意味します。
衛生 20

東アフリカの衛生向上プロジェクト(22ページ目)
22

東アフリカの衛生向上プロジェクト

01
衛生
01
東アフリカの衛生向上プロジェクト▶アフリカにおける薬剤耐性菌対策への挑戦
四者包括連携協定の締結と人材育成
薬剤耐性菌対策に向けたダッシュボード開発プロジェクト
近年、薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)は世界的な公衆衛生上の重大課題として認識され、「サイレントパンデミック」とも呼ばれるほど深刻化しています。抗菌薬が効きにくい感染症の増加は、医療現場における治療の選択肢を狭め、患者安全に大きな影響を及ぼします。こうした課題に対処するためには、抗菌薬適正使用支援(AMS:Antimicrobial Stewardship )とともに、感染そのものの発生を防ぐ感染予防管理(IPC:Infection Prevention and Control)の強化が不可欠です。このような背景のもと、サラヤは長崎大学、塩野義製薬株式会社、株式会社 Connect Afyaとともに、ケニアの医療機関における抗菌薬適正使用体制の構築およびA M R 対策推進を目的とした包括的連携協定を締結
TICADにおける包括連携協定お披露目しました。本協定は、学術研究、医薬品開発、検査インフラ、感染対策の各分野に強みを持つ4 者が連携し、現地医療の質向上に貢献する取り組みです。現在は、各医療施設がタイムリーに現状を把握できる体制整備を目指し、感染予防管理(IPC)および抗菌薬適正使用支援
(AMS)に関連するデータを一元管理・可視化するダッシュボードの開発を進めています。これにより、院内感染対策チーム(ICT:Infection Control Team)と抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)が連携し、より適切な診断と迅速な対応を可能にする体制の構築を目指しています。また、本取り組みは経済産業省「グローバルサウス未来志向型共創等事業」に採択され、デジタル技術を活用した感染対策基盤の構築と人材育成を一体的に推進しています。さらに、手指衛生遵守率および手指消毒剤使用量を自動モニタリングできるデバイスをパイロット病院に導入し、院内感染対策チーム(ICT)の業務負荷軽減と活動の質向上に取り組んでいます。(下図)
モニタリング・データの表示イメージ感染予防管理(IPC)の強化は抗菌薬使用の削減や多剤耐性菌の蔓延防止に直結し、医療の質と安全性の向上にも寄与します。本助成事業は2026 年 8 月に終了予定ですが、その後は、より包括的な人材育成フェーズへと移行し、ケニアにおける薬剤耐性(AMR)対策の持続的な基盤構築と、東アフリカ地域全体への展開を目指していきます。
サラヤ・手指衛生遵守率自動モニタリング
1
IDバッジを胸に装着
2 3
ビーコンが規定する患者領域にI D バッジが入ると、手指衛生機会(患者に触れる前)を判定
手指消毒を実施するとディスペンサーが作動実績をIDバッジに送信
4 5 6
ベッド周辺に規定時 I D バッジに手指
間以上滞在(医療行消毒の記録があ為実施)したのち、患れば手指衛生遵者領域から出ると、守。判定記録が手指衛生機会(患者なければバッジに触れた後)を判定が振動し警告
I Dバッジがゲートウェイに接近すると、データが回収され、サーバーに自動アップロード 21 衛生東アフリカの衛生向上プロジェクト

ケニア・スナノミ症対策プロジェクト(23ページ目)
23

ケニア・スナノミ症対策プロジェクト

環境健康社会衛生
01 ▶ケニア・スナノミ症対策プロジェクト
顧みられない熱帯病・スナノミ症への対応
スナノミ症とは
スナノミ症とは、スナノミ(Tunga penetrans)というノミを介して生じる寄生虫性皮膚疾患です。アフリカ、中南米、インドなど世界 20 カ国以上で深刻な問題となっており、ケニアだけでも 200 万人の患者がいるとされています。
感染すると気付かないうちに進行し、全身の壊死、リンパ管炎につながり、ま
た、不衛生な環境や不適切な治療による敗血症、破傷風、 HIV/AIDS などの二次感染を引き起こす原因にもなっています。ケニア保健省は世界で唯一政府としてスナノミ対策のガイドラインを制定し、 3 月 3 日をケニア・スナノミの日と定め、その根絶を目指しています。しかし、その被害地域および被害規模が限定的なため、他の多くの“顧みられない熱帯病”と同様に、これまで有効な治療薬は開発されていませんでした。
スナノミが寄生した足(写真左上)とケニアのスナノミ症集団治療(写真右上と下)
スナノミローションによる治療の症例
スナノミ症の治療薬開発
この状況に対して、サラヤでは有効な殺虫成分を特定するとともに、これ症例 1
Before After
までの手指衛生薬剤開発で培ったスキンケア技術を組み合わせ、より簡便で有効な治療薬を開発しました。少量で患部全体に塗り広げることができるローションタイプで、 1 週間に2 回、 2 週間塗布する用法です。本薬剤は 2021 年にケニア薬・毒物委員会によって Medical Device としての薬事承認を得たのち、症例 2
2024 年 1 月にサラヤ・ウガンダ工場が ISO13485 の認
Before After
証を取得したことにより、アフリカでの製造販売の道が開けました。
ISO13485 認証書
衛生スナノミ症根絶へ向けたスナノミ・キャラバンの展開
スナノミ症の啓発活動は、毎年 3 月 3 日のケニア・スナノミの日に保健省とともに展開してきました。 2024 年 8 月には、保健省事務次官のもとスナノミ症治療薬の製品発表会を開催しました。さらに 2026 年からは、新たに「スナノミ・キャラバン」を立ち上げ、年 4 回、蔓延地域に直接赴き、継続的な集団治療と啓発活動を実施する体制へと発展させます。本取り組みは保健省、日本リザルツ、長崎大学、 Ahadi Trust Kenya 、創価大学 WakaWaka 等との協働により推進し、現場活動の発信強化とともに、普及拡大と社会的ムーブメントの創出を目指します。スナノミ症根絶には多くの課題がありますが、こうした継続的な取り組みは大きな前進であり、今後はさらなる強化を図っていきます。
スナノミ症治療薬の製品発表会(左)とスナノミローション(右)
第 2 回スナノミキャラバンの参加者(左)と集団治療(右)衛生東アフリカの衛生向上プロジェクト 22

環境(24ページ目)
24

環境

02
環境 23 環境

環境への取り組み(25ページ目)
25

環境への取り組み

持続可能な地球のために、サラヤは地球市民の一員として全力で立ち向かっています。
サラヤは1952 年の創業時から、各時代の社会問題解決に貢献する商品を世に送り出し、事業基盤を確かなものにしてきました。
とりわけその中心にあったのは、水と空気の環境悪化に対する対応でした。
サラヤの原点とも言えるこの地球環境問題へのアプローチは、いま、地球の持続可能性への取り組みとして続いています。
環境破壊によって引き起こされている地球温暖化、生物多様性の減少、海洋汚染の問題にサラヤは全力で立ち向かっていきます。
環境 24

パーム油を持続可能に利用するために(26ページ目)
26

パーム油を持続可能に利用するために

02
環境
01
パーム油を持続可能に利用していくために▶ボルネオの生物多様性保全活動と RSPO 認証の普及
ボルネオでの生物多様性保全活動に至る経緯子ゾウの涙サラヤがボルネオ島で生物多様性保全の取組みを始めたのは、 2004 年 8 月に放映された自然や環境をテーマにしたテレビ番組がきっかけでした。その放送ではボルネオの熱帯雨林は伐採され、森で幸せに暮らす野生動物たちは、生息地を追われ、絶滅の危機に瀕しているというものでした。なかでも固有種であるボルネオゾウの姿は悲惨でした。森が失われ農園に入り込んだゾウ達は、そこで人間が仕掛けた跳ね縄とよばれるナイロン製のロープの
罠に傷つけられ苦しんでいたのです。ボルネオの熱帯雨林はこの 50 年ほどで急速に減少しています。その主な原因はアブラヤシ農園の拡大です。アブラヤシの実からはパーム油が、種からはパーム核油が採れます。これらは、主には食用として、私たちの生活に欠かせないものになっています。この番組は当初、パーム油を利用している食品会社にこの現状についてどう思うかインタビューを求めました。しかし、すべて断られ、なんとか人脈をたどってたどりついたのがサラヤでした。弊社の看板商品でもあるヤシノミ洗剤は、ごく少量ではありますが原料の一部にパーム核油を使っていたのです。
ナイロンロープの罠にかかった子ゾウの足
アブラヤシ
パーム油パーム核油
スマトラ島
サバ州ボルネオ島ジャワ島ボルネオ島と周辺国地図
マレーシアインドネシアブルネイ
番組インタビューとその後弊社社長の更家はこのインタビューにて原料調達地での問題を知らなかったこと、改善活動に取り組むことを伝えました。国際協力に詳しい人員を雇い入れ、現地に派遣して、今後の対応について調査を行いました。それが現在も続く生物多様性保全活動と、当時設立間もなかった RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil)に加盟して業界の改革に協力することだったのです。ボルネオ保全トラストの活動支援
2004 年年末からボルネオ島の生物多様性保全の調査を開始し、最初に行ったのは負傷したゾウの救助活動でした。しかし、それだけでは根本的な問題解決にはつながりません。そこで生物多様性保全の専門家やマレーシア、サバ州の野生生物局の協力を得て始めたのが、「緑の回廊プロジェクト」でした。ボルネオ島の熱帯雨林は急激に減少し、見渡す限りのアブラヤシ農園が広がっています。森林はその中に島のように小さく分断されて残っ
更家のボルネオ島現地視察(2006 年)ているだけです。この小さな森に棲む野生動物たちは移動の際に農園 25 環境パーム油を持続可能に利用していくために

野生動物を救う「緑の回廊プロジェクト」(27ページ目)
27

野生動物を救う「緑の回廊プロジェクト」

衛生環境
境健康社会や人間の居住地を通らざるを得ません。そしてそこで人間との衝突が起こってしまうのです。アブラヤシ農園に入るゾウ▶プランテーションの拡大 1984 年現在
1984 年当時のサバ州キナバタ現在の同地域、オレンジ色の部ンガン下流域、緑色の部分は熱分はアブラヤシ農園、熱帯雨林帯雨林。は川沿いにわずかに残る。
など対象商品の売上 1%(メーカー出荷額)を寄付し、それを資金に獲得された「サラヤの森」も 13カ所・計 38.78ha(2026 年 1 月現在)まで広がっています。
2010.01
サラヤの森 2 号地 3.96ha
LOT4
キナバタンガン川
保護林
2009.05
サラヤの森 1 号地 2.14ha
:保護区・保護林:緑の回廊計画地区
2022.10
サラヤの森 10 号地 4.09ha
2019.7
サラヤの森 8 号地 2.76ha
02
2012.10
サラヤの森 5 号地 1.84ha
2011.06
サラヤの森 4 号地 2.04ha
2010.03
サラヤの森 3 号地 1.80ha
キナバタンガン川
2017.04
サラヤの森 6 号地 4.20ha
2020.10
サラヤの森 9 号地 4.49ha
2025.8
サラヤの森 13 号地 2.67ha
2023.05
サラヤの森 11 号地 1.39ha
2023.05
サラヤの森 12 号地 1.40ha
2018.03
サラヤの森 7 号地 5.99ha
ボルネオ最大の川、キナバタンガン川沿い近くまでアブラヤシ農園が拡大緑の回廊プロジェクトでは、この保護区と保護区の間の土地を買い上げて、一続きの森として保護することを目的としています。そのためにマレーシア、サバ州で創設されたのがボルネオ保全トラストという非営利団体です。そしてその活動を日本から応援するためにボルネオ保全トラスト・ジャパンが創設されました。この二団体の協働によって、 2008 年から2026 年 1 月までに 100 ヘクタール以上の土地を獲得しました。この運動による土地の購入だけで目標を達成するのは困難ですが、こうした努力が現地政府の政策や地域住民の心を動かし、ボルネオの森を守る大きな変化につながることが期待されています。サラヤはヤシノミシリーズ
野生動物を救う「緑の回廊プロジェクト」
2025 年、ゾウと人間の共生を目指す「フードコリドープロジェクト」が本格始動しました。川沿いにゾウが好む植物を植えて食料と移動ルートを確保することで、農地や生活圏への接近を防ぎます。これにより、ゾウの生息環境を守りつつ、人との衝突や農作物被害を減らせます。サラヤはボルネオ保全トラスト・ジャパンを通じて現地団体 RESPECTを支援しています。フードコリドープロジェクトを推進する RESPECTスタッフと
持続可能なパーム油の調達人々の生活を支えるパーム油日本が大量に輸入するパーム油は、約 85%が食用(揚げ油やスナック菓子など)、残り約 15% が非食用(石けんや洗剤など)と、生活に広く浸透しています。他の植物油を上回る収穫量で安価なため世界中で需要が広がる一方、生産現場には違法伐採や児童労働、強制労働といった問題が潜んでいます。これらの課題を改善すべく、サラヤは環境保全と持続可能な原料調達に取り組んでいます。
食用非食用約 85 %
約 15 %
揚げ油、印刷用インク、インスタント麺、化粧品、スナック菓子など石けん・洗剤などパーム油の主な用途(「月刊油脂」より)環境パーム油を持続可能に利用していくために環26

RSPO認証原料調達状況と今後の方針(28ページ目)
28

RSPO認証原料調達状況と今後の方針

02
環境
RSPO 認証原料調達状況と今後の方針
RSPO 推進体制と調達実績サラヤは、 2005 年に日本に籍を置く企業として初めて RSPOに加盟しました。また、 2010 年に日本で初めてRSPOサプライチェーン認証を取得し、認証マーク(セグリゲーション=分離型)を表示した商品を発売して以来、規格に基づいた運用を継続しています。社
企業向け商品についてはお客様のご要望に応じてクレジットの購入をしています。また、 RSPO 認証普及には、全生産量の約 40% を占める小規模農家の認証取得が課題であるため、サラヤは、 2017 年から小規模農家発行「 IS 認証クレジット」を積極購入し、 2025 年も300トン分を購入しました。
内に部門横断の推進体制を設け、各種文書の整備、教育訓練、内
(MT)
認証割合認証割合
認証割合認証割合
認証割合
部監査、外部認証審査の受審などを実施しています。石けんや洗剤の原料として使用量の多いパーム核油由来の誘導体原料については、サプライチェーン全体でのRSPO 認証導入
6,000
5,000
4,000
100%
73.5% 73.1% 15 10 6
10 15 20
1,148t 1,124t 1,206t
74.4% 72.4% 8 21 23 35
300t 396t
が進んでおらず、フィジカルな認証モデルの原料の調達が困難な状況にあります。そこで、ブックアンドクレーム(帳簿ベース主張型)
3,000
2,000
3,394t 2,171t
1,954t
3,016t 3,140t
と言われる認証モデルで、生産者の発行するクレジットを購入することで、持続可能なパーム油の生産を支援しています。ところが、 2020 年 6 月以降、クレジットの価格が非常に高騰しており、購入量を制限せざるを得ない状況になりました。現在は、コンシューマー商品については消費者啓発の観点から100% の認証率を維持し、
1,000
1,194t 1,177t 1,182t 1,334t
0
2021 実績 2022 実績 2023 実績 2024 実績 2025 実績
サラヤの RSPO 認証パーム油およびパーム核油の調達実績
非認証油 RSPOクレジット
RSPO-MB 認証油 WAGS/ IS 認証クレジット
RSPO-SG 認証油
今後のRSPO 認証原料調達方針
2030 年に向けて、ブックアンドクレーム方式も含めて再び 100% の認証率を目指すとともに、セグリゲーションやマスバランスなどのフィジカルな認証原料の購入を推進し、調達割合を向上させていきます。また、海外を含めたグループ全体でのRSPO 認証油の使用を拡大していきます。▶セグリゲーション▶ブックアンドクレーム(クレジット)
セグリゲーションはアブラヤシ栽培から加工、流通などすべての工程で、他の非認証油と混合されることなく管理し、栽培から加工、流通まで環境や労働者への配慮が適切に行われて生産されていることが RSPOによって認証された原料です。
生産者が認証パーム油の生産量に基づいてクレジットを発行し、それをメーカーが購入することで持続可能なパーム油に貢献することができます。
日本市場への更なる RSPO 認証の普及に向けて
RSPOへの日本の加盟団体数は350 団体以上(2026 年 4 月現在)となり、世界でも4 番目に多い加盟数となっています。 2019 年には、日本の小売、消費財メーカー、 NGOなど18 団体で、日本市場にRSPO 認証油を普及させるためにJaSPON(Japan Sustainable Palm Oil Network)を設立し、サラヤも理事企業として設立から参画しています。 2025 年度からは副理事長として
RT2025 でのプレゼンテーション
活動しています。また、 JaSPONイベントへの登壇、 RSPO 総会(RT)やコタキナバル領事事務所主催イベントでのブース出展などで、長年培ってきた環境保全や小規模農家支援のノウハウを発信しています。
RSPO 総会では、消費者などとのコミュニケーションが評価され、アワード(Communicating for Good 部門)の最終 3 社にノミネートされました。今後も他社・団体と協力し、 RSPO 認証の普及に取り組んでいきます。
在コタキナバル領事事務所主催天皇誕生日レセプションでのブース出展 27 環境パーム油を持続可能に利用していくために

ワイルドアジアのSPIRALプロジェクト支援(29ページ目)
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ワイルドアジアのSPIRALプロジェクト支援

衛生環境
健康社会ワイルドアジアの SPIRALプロジェクトを支援生物多様性や気候変動に配慮した農業モデルマレーシアのワイルドアジアは、熱帯雨林の保全や小規模農家のRSPO 認証を支援する社会的企業です。サラヤは 2017 年よりクレジットを購入し支援してきました。しかし、認証取得だけでは十分なインセンティブにならず、高価な化学肥料への依存や農園の生物多様性低下といった課題が残ります。そこで、生産性向上と気候に配慮した農業モデルへの転換を目指す「 SPIRALプログラム」に賛同し、現地視察を経て、 2022 年 12 月より支援を開始、定期的に進捗を確認しています。本プログラムの鍵は「バイオ炭」の活用です。これまで放置され温室効果ガスの原因となっていたアブラヤシの葉や、搾油工場の空果房を炭化させて有機肥料と混ぜ、土壌に施用します。世界的に注目を集める有効な炭素貯留法により、温室効果ガスの削減と土壌改善に取り組んでいます。開始から約 1 年で土壌が黒色化し、ミミズが増加するなど改善の報告を受けています。現状は定性的な情報が中心ですが、各種分析も進めており、今後はプログラムの有効性をさらに検証していく予定です。小規模農家の方の声
02
炭化させたアブラヤシの葉施用開始前後(1 年間)の土壌比較(左:今回、右:開始前)
農園の自然を回復させる取り組みは、人々の意識や暮らしにも良い変化をもたらしています。サラヤの支援で SPIRAL プログラムに
参加し、バイオ炭の活用など新しい農法を実践する小規模農家の方々に、現場の状況を伺いました。
「土地を奪われる」という不安から、周囲を巻き込む信頼へ
当初 SPIRALプロジェクトの話を聞いたときは、『土地を奪われるのではないか』という不安がありました。しかし、同じ民族の知人スタッフが丁寧に説明し
取材にご協力いただいた SPIRAL 参加農家の皆さん
※年齢は 2025 年 10 月取材時
てくれたことで解消されました。参加直後、周囲の農家は懐疑的でしたが、私の農園の緑地化や収量の改善を見て関心を持つ人も出てきました。本当は多くの人に参加してほしいですが、強制はせず、本人の意思を尊重しながら少しずつ仲間が増えるのを待っています。
ムハラムさん(44 歳)
サバ州キナバタンガン郡
境手間は増えたが、コストが下がり「弟の学費」が出せるように
農法を変えたことで、肥料・農薬代のコストは減りましたが、草刈りのためのガソリン代や、農作業に費やす時間は増えました。全体として生産コストは削減され、 RSPO 認証を取得したことでアブラヤシの買い取り価格も安定しています。浮いたコストを貯蓄や農園への再投資、そして弟の学費に充てることができました。今後は、農園内でヤギの飼育も行いたいです。
学びの実践と、次世代につなぐ豊かな農園
以前は農園でプラスチックごみなどを焼却していましたが、本プログラムで環境への悪影響について学んでからは、やめました。自然豊かな農園になってから、姪や甥が農園で過ごすことが増えました。
代々続く農園 (1.09ha) を1 人で守りながら、 2020 年からバイオ農法を実践する先駆的な農家。農業の傍らスクールバスの運転手として地域の子どもたちを支えている。
トレナーさん(29 歳)
サバ州ベルラン郡
Wild Asiaのスタッフを兼業し、両親から引き継いだ農園(5.66ha)を、草刈り担当のスタッフを 1 名雇用し運営。兄弟の1 人は別農園を管理している。緑豊かな自身の農園が大好きで、毎朝アブラヤシの木々に話しかけるのが日課。
小規模農家のパーム核油をつなぎ自社製品へこれまでサラヤはこのプログラムを間接的に支援してきましたが、
SPIRAL 農園
搾油工場精製工場
サラヤ商品
2025 年 5 月に本プログラムで生産された原材料のサプライチェーンが
構築され、自社製品に活用されました。現在は、複数の調達源の一部として当該原料が含まれており、その
一般農園搾油工場
精製工場
使用比率としてはごく一部ですが、 SPIRAL 由来のパーム核油を自社製品につなげる仕組みが実現しています。
S P I R A L サプライチェーンイメージ環境パーム油を持続可能に利用していくために環28

容器のプラスチック削減への取り組みの歴史(30ページ目)
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容器のプラスチック削減への取り組みの歴史

02
環境
02
容器のプラスチック削減への取り組みの歴史
様々な施策でのプラスチック削減への取り組み創業商品から省資源化を実現サラヤは1952 年、日本ではじめて薬用手洗い石けん液「パールパーム石けん液」と石けん液容器を開発・事業化しました。使用時に水で 7~10 倍に希釈する省資源型で、当時からすでに環境を考えて作られた画期的な商品でした。
プラスチック削減への取り組み包装と容器が一体になった B.I.B.(バッグ・イン・ボックス)システム
プラスチック製ボトルの代わりに、薬剤の入った内袋を段ボール箱に入れて使用する B.I.B. システムへの切り替えを進めています。
内袋(ポリエチレン袋)
プラスチックのサーマルリサイクルへ
減容ボトル
「事業所のごみの容量を減らしたい」という医療現場のお客様の声から、ハンドソープ容器を改良。形状の工夫と、容器自体を薄くすることで折り畳んで捨てられるようになり、ごみの容積を約 70%削減。また、従来のボトルに比べ約 50% のプラスチック使用量削減になりました。
B.I.B. (バッグ・イン・ボックス)
段ボール使用後折りたたむと…
容積
約 80% 削減
紙のリサイクルシステムへ
使用済みボトルの水平リサイクル
資源循環型社会の実現に向け、業務用の使用済みボトルを新たなボトルとして再生する水平リサイクルを実現しました。これまで廃棄されていた使用済みボトルをお客様から回収し、資源として再利用する生産体制を構築しました。
P E ボトル循環サイクル構想 29 環境容器のプラスチック削減への取り組みの歴史

容器のプラスチック削減への取り組み(31ページ目)
31

容器のプラスチック削減への取り組み

衛生環境
健康社会紙パック容器への取り組み(環境配慮と利便性の両立)
近年、環境負荷低減への関心が高まり、日常で持続可能な選択を求める声が増える一方、環境配慮商品でも「使いにくい」「手間がかかる」などの理由から継続的な行動につながりにくい課題がありました。そこで当社は、従来プラスチック製パウチで提供していた一部の詰替商品を紙パック容器へ転換し、環境配慮と使いやすさの両立に取り組みました。これによりプラスチック使用量を従来比で約 34%削減(※1)しました。本容器は「注ぎやすく・収納しやすく・捨てやすい」設計とし、生活者が無理なく環境配慮行動に参加できる点が特長です。環境配慮を特別なものでなく、日々の暮らしに自然に取り入れられる選択肢として提供しています。さらに使用後の容器を資源として有効活用すべく、一般社団法人アップサイクルと連携し、工場の製造ロス紙を紙糸「 TSUMUGI 」の原料に活用するなど、新たな価値創出に挑戦しています。今後は一般家庭からの回収スキーム構築も視野に入れ、資源循環型社会の実現に貢献してまいります。
※1 ヤシノミ洗剤 1500mLパウチタイプと 1400mL 紙パックの比較
対馬の海洋プラスチックの活用
02
海洋保全の啓発を目的に、長崎県・対馬に漂着した海洋プラスチックを外装に用いた自動手指消毒ディスペンサーを開発し、 2025 年大阪・関西万博の休憩所とBLUE OCEAN DOMEに設置しました。設置後、多くのお客様から製品化のご要望をいただき、同じく対馬の海洋プラスチックを本体カバーに配合したプッシュ式ディスペンサー◀海洋プラスチック長崎県・対馬の海岸に漂着したごみを回収し、分別、洗浄、乾燥、破砕してペレット状に加工し原料化したもの
「 MD-300-OP 」シリーズを 2026 年 2 月に発売開始しました。使用している海洋プラスチックは、海をイメージできるよう青色のポリタンクをリサイクルした素材を採用しています。海洋プラスチック原料は均一に混ざらないため、一台ごとに微妙に異なる模様が生まれ、海洋プラスチックならではの独特の風合いがあります。また製
PROTEGATE EXPO2025
対馬の海岸の状況
品の前カバーには、対馬の海洋プラスチックを
リサイクルしていることを、英文でさりげなく表示すると同時に、環境配慮ラベルを同梱しています。これにより、対馬の海洋プラスチックを使用していることや、海洋プラスチック問題の深刻さを効果的にアピールしています。同梱している環境配慮ラベル
MD -300 - OP シリーズ
一台ごとに異なる模様
境容器の資源循環に向けた取り組み状況
ボトルや詰替パウチとしてのプラスチック総使用量については
随時モニタリングしています。サラヤの方針における中期目標
年である2025 年を迎え、サステナビリティ委員会のプラスチッ
ク資源循環分科会において方針の見直しを行っており、
(t)
4000
3500
3000
2500
ボトル
416.4t
315.4t
403.7t
詰替パウチ
464.4t
432.7t
今後は新方針にもとづいたモニタリング体制
2000
1500
1000
500
2704.5t
2609.4t 2244.6t 2196.2t
2131.7t
を構築していきます。
0
2021 年 2022 年 2023 年 2024 年 2025 年
容器(ボトル・詰替パウチ)に
使用している総プラスチック量▶ 2030 年までの中長期方針 2025 年度まで
中期目標 2030 年度まで
長期目標●容器のプラスチックの使用量を、薄肉化や詰替パウチへの置き換えにより、全てを従来のボトル( 2 0 1 9 年基準)で生産した場合と比較して累積 2 5 % 以上(重量ベース)の削減を目指す。●生産に使用する容器の70 % 以上(重量ベース)をリユースもしくはリサイクル可能とする。リサイクルが難しい場合でも、熱回収可能性を担保する。● 2019 年比で再生材の利用を倍増する。●産学連携での新素材の開発・実用化を目指す。●自社グループ内における連携で、自社商品を含む廃プラスチック回収の枠組みを確立する。●業界の垣根を越えたプラットフォームへ参画し、多様なステークホルダーとの協働でプラスチック資源循環に取り組む。●各種の資源循環の取り組み施策については、ライフサイクル全体で捉えたCO2 排出量も指標として加えて評価するよう、評価方法の検討を進める。
※大阪ブルーオーシャンビジョンが示された 2019 年を基準年とする。※2025 年度時点での実績を元に、 2030 年以降の中長期方針の見直し、新たな定量目標の設定等を行う。環境容器のプラスチック削減への取り組みの歴史環30

エジプト・チュニジアでの取り組み(32ページ目)
32

エジプト・チュニジアでの取り組み

02
環境
03
エジプト・チュニジアでの取り組み▶植物由来の素材を活用したサステナブルなビジネス開発
ホホバオイルのビジネスを通して社会課題を解決
様々な可能性を秘めたホホバオイルエジプトのスエズ運河沿いにあるアインソクナ経済特区内で、サラヤ・ミドルイースト㈱の工場が完成し、 2023 年 11 月に生産を開始しました。この工場ではホホバオイルが搾油できる製造設備を導入しています。サラヤは化粧品の原料となるホホバオイルの販売を通じて、過酷な砂漠でも育つ植物であるホホバの植林を通じて砂漠の緑化を目指します。また、 2017 年より先行している大阪大学発のベンチャー企業「株式会社シモンド」との協働でホホバの生産性の高い品種改良が進み、ホホバオイルのコストダウンが実現すれば、化粧品原料としての活用のみならず、農業用防虫剤、機械油等、様々な可能性を秘めています。これら用途開発については、 2021 年よりサラヤの支援の下、カイロのエジプト日本科学技術大学にて具体的研究が始まっています。
2023 年 11 月に稼働を開始したアインソクナ工場では、エジプト市場をターゲットに、ホホバオイルの原料と医療用再処理酵素洗浄剤の生産を開始しました。現在、ホホバオイルはイン
ド市場の顧客向けに継続的な輸出を行っており、 2026 年には年間 30 トンの販売を見込んでいます。この需要増加に対応するため、エジプト国内でのホホバ種子の調達強化にも取り組
エジプトのサラヤ・ミドルイースト
んでおり、事業の拡大と地域農業への貢献を進めています。また、 2024 年 2 月にラカントの生産を開始し、エジプト国内向けの販売会社、サラヤ・エジプト㈱、ドバイの販売会社、サラヤ・ミドルイースト・トレーディング㈱を通じて、エジプトとドバイへの製品供給を開始しています。また、 2024 年 6 月には、エジプト統一調達・医療品・医療技術管理庁(UPA)と「医療用ニトリルグローブ供給に関する MOU 」を締結しており、 2025 年 1 月よりエジプトの公立病院向けにニトリル手袋の供給を開始しました。 2025 年を通じて、累計 100 万箱のニトリル手袋を供給する実績を上げ、現地の医療現場に貢献しています。
ホホバ製造エリア(写真上)とホホバの実(写真下)
株式会社シモンドのホホバ果樹園
オリーブ油を通じたチュニジアの産業育成
チュニジア産製品の拡販に向けた取り組み
アフリカ北西部マグレブ諸国の一つであるチュニジアでは、古くからオリーブ油の生産が盛んにおこなわれてきました。地中海に面し、年間晴天日数 300 日を超えるチュニジア産オリーブ油は、その気候のおかげで欧州産に比べてポリフェノールが 10 倍~20 倍含まれているといわれています。しかし、その加工技術やボトリング技術の問題によりバルク(包装・梱包せずそのままの状態)で輸出され、欧州産のオリーブ油等とブレンドされた後、市場に出されます。その為、チュニジア産オリーブ油は低価格での取引が一般的であり、チュニジア農家の収入も低レベルにおさえられてきました。そこでサラヤは、オリーブの実の収穫から搾油までを最適に管理する技術やノウハウに関する教育、高付加価値製品として販売するためのボトリングなど商品開発を進めることで、「持続可能な産業育成」、「地域間格差是正」、「失業対策」並びに「国内産業振興を担う人材育成」に貢献しています。サラヤ・ナチュラルプロダクツ・チュニジア㈱では首都チュニスから南東 30Kmの位置にあるエルファジャ工業団地に工場を建設し、チュニジア産オリーブ油のボトリングに加え、関連会社サラヤボテ・エ・サンテが抽出した各種エッセンシャル・オイルを用いた香水・化粧品類を製造しています。
サラヤ・ナチュラルプロダクツ・チュニジア
サラヤは、前述の現地における品質向上や産業育成の成果を具体的な形とするため、オリジナルブランド「 MAGON(マゴン)」を立ち上げ、有機 JAS 認証を取得した高品質なチュニジア産オーガニックオリーブオイルなどの日本販売を開始いたします。日本市場において付加価値の高い製品として展開・定着させることで、生産者に適正な利益を継続的に還元する仕組みを作り、チュニジアの農家と地域社会のさらなる発展を支援していきます。
オリーブ畑と MAGON のオリーブオイル 31 環境エジプト・チュニジアでの取り組み

「ソホロ」が創る未来の製品(33ページ目)
33

「ソホロ」が創る未来の製品

衛生環境
発酵工程健康精製工社会04 「ソホロ」が創る未来の製品
02
発酵生産でつくるサラヤの独自成分「ソホロ」「ソホロ」とはプロセスで、ライフサイクルアセスメントの観点からも注目されています。サラヤが世界で始めて実用化に成功した天然の界面活性剤現在では、主原料であるパーム油についても環境と人権に配慮
(バイオサーファクタント)の一種が「ソホロ」です。糖と植物油を原したRSPO 認証パーム油を用いた発酵生産が可能になりました。料に、天然酵母を用いた日本の伝統的な「発酵技術」で生産され、高い洗浄力に加え、生分解性と安全性を有することが特徴です。ソホロは親水部分に糖質(ソホロース)と疎水部分に脂質(脂肪酸)を持つ構造を有します(図 1)。サラヤでは、独自の発酵生産技術を確立し、常温・常圧での発酵生産と、炭素源である疎水性基質(油)をソホロ生産に最大限利用できる、高効率な製造を実現しました(図 2)。図 1 ソホロリピッド(SL)の構造また、有機溶剤を使用せずに分離・精製できるため、環境負荷の低い(R1=Ac or H n=13~15)(A:ラクトン型 B:酸型)
主原料▶糖とパーム油酵母
RSPO 認証空気
生産菌
30℃、 5~6 日間、好気条件下で培養
有機溶剤を使用しない精製法
加熱殺菌
精製工程へ
各種商品製造工程へ
2
程図ソホロリピッドの発酵工程と精製工程
培地、菌体成分
静置
ソホロリピッド
精製
精製ソホロリピッド
※製法は伝統的バイオテクノロジーである発酵技術。常温・常圧かつ有機溶剤を使用しない製法。原料調達地から製造プロセスに至るまで環境配慮。
境ソホロの特性を活かした製品開発ソホロはラクトン型と酸型の混合物で複雑な構造を有することから、合成界面活性剤にはない性能が期待されます。サラヤは 2001 年に国内で初めてソホロを配合した食器用洗剤「ソホロン」を上市しました。これは、ソホロが持つ低起泡性、高洗浄性、易生分解性そして水生生物に対する毒性が極めて低いといった特徴を活かした製品開発研究の成果です。その後、ソホロの水溶液中での安定性を改善した酸型ソホロリピッド(酸型ソホロ)を開発し、ソホロの液体タイプ製品(ハッピーエレファント、パワークイックなど)へ配合できるようにしました。さらに、ソホロの精製度を高めた高純度酸型ソホロの開発にも成功し、ソホロ原料の多様化と高度化を達成しました。同時に、ソホロの吸着抑制効果や高い生体適合性、経皮吸収促進能などソホロの多機能性が明らかになったことでソホロの用途はリーブオン化粧品
(ラクトフェリンラボ)や再生医療分野(SOFORO Cryo)へと展開されています。さらなる用途の拡大へサラヤでは環境に配慮された独自のソホロ製造方法を確立するとともに、ソホロの様々な界面化学的特性や人と環境への適合性を明らかにしてきました。サラヤのソホロは「 SOFORO 」として商標登録しており、自社製品への配合にとどまらず、除染作業の一環として道路洗浄への使用やバイオレメディエーションへの活用など幅広く展開されています。また、廃食油や海藻由来原料を用いた SOFORO 生産・応用技術の確立にも取り組んでいます。加えて、石油原料の入手不安定化の課題が顕在化する中、バイオプロセスで製造した製品の重要性は一層高まっています。今後もSOFORO 研究と製剤化研究を推進し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。環境「ソホロ」が創る未来の製品環32

健康(34ページ目)
34

健康

03
健康 33 健康

健康づくりへの貢献(35ページ目)
35

健康づくりへの貢献

世界の健康づくりに貢献してまいります。
感染症の予防に貢献する商品開発を原点とするサラヤが、創業から続く「予防」の理念を「生活習慣病の予防」へと発展させ、食生活の改善に貢献する天然甘味料の開発に着手したことが、サラヤの健康食品開発の第一歩です。
サラヤは健康食品においても人と地球にやさしい原料・機能・効果を徹底してこだわり、地道に研究・開発を推進。
次代に向けて、自然派のサラヤは食と健康の新しい提案に挑戦し続けます。
健康 34

Farm to Table(36ページ目)
36

Farm to Table

03
健康
01
Farm to Table
創業者と羅漢果に関する思い
羅漢果(ラカンカ)との出会いラカントシリーズの原料である羅漢果は、中国チワン族自治区の桂林市永福県付近に自生していたウリ科の植物で、主に桂林市で栽培されています。サラヤは 1990 年代から羅漢果研究を開始し、 1998 年に中国桂林市と共同ビジネスの契約(羅漢果甘味料開発プロジェクト覚書調印式)を交わしました。現在でこそ中国は経済大国になりましたが、当時の桂林における農民の生活環境は想像以上に厳しいものでした。この環境を見た創業者は「羅漢果は桂林で栽培される植物だ。日本の企業が進出して、これを独占してはいけな
桂林市との調印式
い。厳しい農民生活の貧困をなくし、桂林市を活性化させる羅漢果プロジェクトを立ち上げよう」と決断しました。その後、サラヤは羅漢果抽出物および製法に関する特許登録は日本国内だけとして、国際的には登録せずに技術開放しました。近年では、植物素材でカロリーゼロの甘味料ニーズは世界的に拡大していますが、これがそのはじまりです。特に「シュガーフリー」
中央が創業者更家章太、その右が更家悠介(1998 年当時)
が食品のキーワードとなっているアメリカでは、安全性の高い植物由来の甘味料への関心が高く、羅漢果は「 MONKFRUIT(モンクフルーツ=僧侶のフルーツ)」という呼称で親しまれており、健康志向の高いユーザーからの需要が高まっています。
サラヤ契約農家の羅漢果栽培地(写真左)と羅漢果の花と羅漢果の人工授粉(写真右)
安心・安全な食を提供する品質管理
FSSC22000 認証取得サラヤは、羅漢果の栽培過程から、多くの農家と契約を交わし、厳しい農薬管理のもとで栽培しています。サラヤが 2015 年に桂林市に設立した桂林工場(桂林莎羅雅生物技術有限公司)では、高品質で安心・安全な羅漢果抽
桂林工場(桂林莎羅雅生物技術有限公司)右の建物が製造棟左は管理棟
出物を製造し、羅漢果栽培、羅漢果抽出、末端商品であるラカントブランド製品に至るまで徹底したトレーサビリティーのもとで製造しています。近年、アメリカをはじめとする世界各国からラカント製品の需要が増加したため、 2022 年には桂林工場の拡張工事を実施し、前年度よりも生産量を倍増させました。桂林工場では2020 年 9 月、大阪工場では2021 年 6 月、 Saraya USA, Inc. では2025 年 8 月に食品安全認証の国際規格であるFSSC22000 (Food Safety System Certification)を認証取得しました。 FSSC22000を認証取得することにより、食品安全のマネジメントシステムを強化し、国内外
大阪工場食品安全チームメンバー
の消費者へ安全・安心な食品を提供して参ります。 35 健康 Farm to Table

ラカント開発の背景と普及(37ページ目)
37

ラカント開発の背景と普及

衛生健康
環境康社会日本初のカロリーゼロの植物由来甘味料「ラカント」開発の背景洗浄剤や消毒剤などを製造・販売するサラヤがカロリーゼロの甘味料を開発した背景には、創業から続く「予防」の理念があります。創業当時、流行する感染症を防ぐために手を洗うと同時に殺菌・消毒ができる薬用石けん液を開発したように、高度成長期に糖尿病をはじめとする生活習慣病が増加した際、生活習慣病予防に対する食生活のニーズに合わせて開発したのが、カロリーゼロの植物うまれ甘味料「ラカント」です。今では、当たり前に見かけるカロリーゼロの甘味料ですが、実は世に初めてゼロカロリー甘味料として製品化されたのがラカントです。開発コンセプトは「植物うまれ」、「合成甘味料不使用」、「カロリーゼロ」、「使用量の換算不要」、「加熱料理にも使える」など、使う人の安心と利便性を考慮したものでした。また、ラカントを発売する中で、多様化する甘味料へのニーズに応えるため 2024 年にW 機能(機能性表示食品)でカロリーゼロのプレミアムな甘味料「ラカントアルロースブレンド」を新発売しました。本製品は、ラカントでも使用されている高純度羅漢果エキスと希少糖「アルロース」で作られた W 機能の機能性表示食品です。アルロースが「日常生活(安静時や日常活動時)のエネルギー代謝において脂肪の燃焼を高める」および「食後血糖値の上昇をおだや
かにする」ことが報告されています。原料調達から商品化、食卓まで安心をお届け
03
ラカントアルロースブレンド
拡大するラカント商品の開発・販売と人々の健康生活への貢献
ラカントは、カロリーや糖質などの摂取制限のある方だけでなく、ダイエットや美容・健康に関心の高い幅広い層に広がってきました。さらに、近年では、世界的に化学合成による甘味料が敬遠されるようになったことから、植物素材でカロリーゼロの甘味料のニーズが拡大しています。特にアメリカではこれまでも、砂糖の代わりに代替甘味料が多く使われてきましたが、安全性の高い植物由来の甘味料に関心が集まり、長寿の神果として古くから健康に役立つ原料としても親しまれてきた果実「羅漢果」からつくられたラカントの需要が大きく伸びています。
アメリカ疾病予防管理センターによると、アメリカ人の多くが肥満や不規則な生活を送っており、心疾患、脳卒中、糖尿病などを発症するリスクが上がっています。そのため、健康な身体づくりの「フードソリューション」が求められています。 1 日推奨摂取量の2~3 倍を超える砂糖を過剰に摂取するアメリカで、 Saraya USA, Inc. は約 80 種類の商品(多種の甘味料、シロップ、スナック、グラノーラ、マフィンやパンケーキミックス、チョコレート等)を開発し、砂糖の代替として使いやすいラカントで人々の健康生活をサポートしています。現在は Walmartなどのアメリカの小売り店舗がラカント商品を取り扱う
このような背景から、サラヤはアメリカ・ユタ州にて建設を進めていたSaraya USA, Inc. を2023 年 3 月に開所しました。本工場は、約 12000 平方メートルの広大な敷地を有し、フロントオフィス、製造設備(ミキシング
ブランドにまで成長しました。
Saraya USA, Inc. はこれからも、日常の食生活に無理なく取り入れられるラカント商品の展開を通じ、アメリカが直面する砂糖の過剰摂取という健康課題に「フードソリューション」で直接アプローチしていきま
からパッケージング)、原料と最終製品の倉庫、品質保証室などで構成されています。
す。これらの取り組みを通じて、人々の健康的な食生活の定着と生活習慣病リスクの低減をサポートし、健康寿命の延伸をはじめとする、誰もが心身ともに豊かに暮らせる持続可能な社会の実現に貢献
Saraya USA Lakanto factory
していきます。オーガニックスーパーマーケット
ファンマーケティングと DX W E B・S N Sを活用したプロモーション
ラカント公式
Instagramはこちら▶ラカントを使用したレシピを紹介中
日本のラカントプロモーションでは、 20 年前からブランドの成り立ちや商品特徴を丁寧にコミュニケーションすることで「顧客」ではなく、「ファン」を作り、「ブランドカルチャーの共創」を図る「ファンマーケティング」を行ってきました。そして 10 年前からDX を推進し、 W E B や S N S 、インフルエンサーを活用したコミュニケーションとプロモーションを行ってきた結果、ここ数年の S N S 環境変化からファン自身がブランドに関する情報発信を行うことで新たな顧客を獲得するという流れが加速してきました。一例としてはコロナ自粛の折り、数多くのファンたちだけではなく、影響力のある YouTuber や料理研究家、管理栄養士、シェフ、パティシエ、アイドル、インフルエンサーなどもラカントファンとしてレシピ動画を投稿してくれています。現在、ラカントの SNSアカウントは日本の食品アカウントの中でも上位にランクされる存在になりましたが、今後も丁寧なコミュニケーションを継続していきます。
20 代、 30 代の女性から支持を集めるラカント公式 Instagram 健康 Farm to Table
健36

東アフリカにおけるフードバリューチェーン開拓事業(38ページ目)
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東アフリカにおけるフードバリューチェーン開拓事業

03
健康 02 東アフリカにおけるフードバリューチェーン開拓事業▶東アフリカの食品衛生市場の創造に向けて
ケニアでの食品事業開発
Saraya Nairobi Kitchen Lab (通称:シェア・キッチン)の活用サラヤはこれまで、ナイロビにおける食品事業インキュベーション拠点「 Saraya Nairobi Kitchen Lab(通称シェア・キッチン)」を通じて、食品産業の裾野拡大と人材育成に取り組んできました。これまでに、ジャムの小規模生産や大手食品企業の新製品開発、ポップアップ・レストラン、ケニア版“料理の鉄人”の撮影など、多様な用途で活用が進んでいます。また、既に 3 件がレンタル利用から卒業し、レストランを開業しています。さらなる機能拡張を目的に、既存キッチンに隣接する新スペースを整備し、食品工場としての正式ライセンスも取得しました。特に、 2025 年から2032 年にかけて年平均約 7.2%の成長が見込まれ、ケニアが世界生産量 6 位に浮上しているアボカドについては、急速冷凍加工試験への関心が高く、複数の事業者から問い合わせを受けており、実証テストでも食感維持に優れているとの高評価を得ています。今後も食に関する情報発信拠点としての価値を高めながら、新たな事業開発
につなげていきます。ケニアのナイロビにある Saraya Nairobi Kitchen Lab
サラヤ・ブランドの加工食品で食品産業の発展に貢献
2つの社会課題の同時解決に向けて食品事業の検討を進める中で、ケニアが直面する二つの社会課題が明らかになりました。①気候変動に伴う干ばつの頻発により、約 40 万人の子どもが急性栄養不良に苦しんでいること。②インド洋やビクトリア湖といった豊富な水産資源を有しながら、漁業の近代化の遅れや流通インフラの未整備により十分に活用されていないことです。こうした状況の下、国連食糧農業機関(FAO)も、養殖魚が慢性的な栄養不足の改善に重要な役割を果たすと指摘しています。しかし実際には、ケニアの都市、キスムで水揚げされたティラピアやナイルパーチが冷蔵設備のないトラックで約 8 時間かけてナイロビへ輸送されるなどの課題があり、「魚=臭い」というイメージが消費拡大の障壁となっています。これに対し、サラヤはナイロビ近郊の養殖業者とともに、食品衛生技術と急速凍結技術を組み合わせた高品質な冷凍フィレの製造・供給に取り組み、 2025 年までにナイロビ市内の約 50 店舗への配荷を実現しました。現在は試食販売や調理提案を通じ、消費者の意識変革を促進しています。今後も「おいしく、楽しく、安全に」という日本の魚食文化の普及を通じて、食糧安全保障とブルーエコノミー振興の両立を図り、東アフリカにおける持続可能な食品産業の発展に貢献していきます。▶魚加工法前後比較
Before
After ▶流通法前後比較
Before After 37 健康東アフリカにおけるフードバリューチェーン開拓事業

未来の健康の実現に向けたサラヤの取り組み(39ページ目)
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未来の健康の実現に向けたサラヤの取り組み

衛生健康
環境社会03
未来の健康の実現に向けたサラヤの取り組み▶循環器疾病から未来の健康を考える
サラヤデジタルヘルスケア事業の健康寿命延伸に対する挑戦
病院の検査から未来を自力でみる検査へ
サラヤは兼ねてより循環器疾病の予防に注力してきました。循環器疾病は一度進行すると完治が難しいと言われています。そのためサラヤは早い段階で循環器疾病リスクを発見することに着目し、
03
万博閉幕後、“アフター万博”の取り組み
万博での展示終了後は、全国各地からの要請に応じ、様々なイベントに出展しています。 2026 年 3 月までの累計体験者数は約 1,150 人にのぼります。楽しみながら健康意識を高めるデバイスと
循環器疾病の原因となる動脈硬化リスクを検査する機器の開発に取り組んできました。従来の医療従事者による手技を必
して活躍した「健康タイムマシン」の実績をレガシーとし、今後は次世代モデルの開発に着手します。より多くの方々に病気予防や健康増進の契機を提供できるよう、本取り組みをさらに発展させて
要とした検査から自力で簡便に循環器
まいります。
疾病リスクを判定可能とする機器の「 ViewWave 」を開発・展開しています。さらにAIによる疾病解析技術を統合し、未来の循環器疾病発症リスクを予測する機器「健康タイムマシン」を開発し、 2025 年 6 月 3 日から6 月 9 日までの 7 日間、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンで展示体験を行い、期間中 522 名の方に体験いただきました。
ViewWave
健康タイムマシン
2026 年 2 月ワン・ワールド・フェスティバルにて展示
2025 年 7 月ウェルネスフェスタ 2025 2025 年 8 月 Blue Ocean Dome ドーム C 2025 年 10 月北陸技術交流テクノフェア 2026 年 1 月京都健康 EXPO2026 2026 年 2 月ワン・ワールド・フェスティバル直方市ゆずりあフェスタ 2026 年 3 月
DocoDemo Festival
万博後に出展したイベント
康▶高齢者の QOL 向上を目指した取り組み
Medical SARAYA Link ホームページはこちら
栄養改善嚥下補助食品▶口腔ケア口腔ケア製品▶高齢になると、食べる機能や消化・代謝機能の低下、食欲の低下など様々な身体の機能低下が起こり、栄養状態の悪化を招きやすくなります。特に、高齢者においては身体機能の低下により飲み込む(嚥下:えんげ)機能が衰え、口から食べたものが食道に入らず、誤って気管に入ってしまうことがあります(誤嚥:ごえん)。これらの問題に対し、当社は嚥下補助食品などの「食」を通じて人々の健康をサポートします。また、誤嚥を起こしやすい高齢者にとっては、普段の口腔ケアも重要です。
口腔機能は、捕食(食べ物を口に取り込むこと)、咀嚼、食塊の形成と移送、嚥下、構音、味覚、触覚、唾液の分泌などに関わり、健康な生活を営むために必要な基本的機能です。口腔機能が低下すると、食べられる食品の種類や量が制限され、栄養バランスがとりにくくなり、食事の質が悪化します。その結果、体重や筋量を維持することが困難になり、免疫や代謝等の機能低下にも繋がります。また、口の周りの筋肉が少なくなり動きも悪くなると、容姿や表情が損なわれ、言語的・非言語的コミュニケーション能力が低下します。全身の健康を守り、 QOLを向上させるためにも口腔ケアは重要です。健康未来の健康の実現に向けたサラヤの取り組み健38

人・社会(40ページ目)
40

人・社会

04
人・社会 39 人・社会

持続可能な社会の実現に向けて(41ページ目)
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持続可能な社会の実現に向けて

世界の持続可能社会の実現に向け、事業活動を通じて課題解決に努めます。
世界の持続可能性について懸念がある中、事業活動を通して少しでもその解決に貢献していきます。
グローバルなネットワークを構築し、国内外に独自な商品やサービスの提供を行うことで、事業を発展させます。
そして、サラヤはビジネスを通じて、地球環境課題、社会的課題への対応を経営方針の重要事項のひとつと位置付け、お客様への環境価値提案を通して、持続可能な社会の実現に貢献します。
人・社会 40

人権デュー・デリジェンス(42ページ目)
42

人権デュー・デリジェンス

04
人・社会
社内での取り組み
01
人権デュー・デリジェンス▶人権デュー・デリジェンスの取り組み
人権デュー・デリジェンス
人権デュー・デリジェンスに関する詳細はこちらをご確認ください。▶「ビジネスと人権に関する指導原則」および「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」等に基づき、人権デュー・
人権方針の策定・公表
人権侵害リスクの特定・評価
人権デュー・デリジェンス
人権侵害リスクの防止・軽減
取り組みの実効性評価
情報開示
救済
デリジェンスのプロセスを構築しています。ステークホルダーとの対話
推進計画上の位置づけ
今年度は、推進計画に基づき、新たな関連方針やガイドラインの策定、施策の実行とモニタリングを通じた取り組みの実効性向上に注力しました。
2024 年 2025 年 2026 年~●人権 DD の導入に向けた対応●優先度の高い項目への実践●関連会社、海外拠点への展開
目標●優先度の高い項目への実践●取り組みの公表●人権 DDの実践と見直し●取り組みの公表●取り組みの公表
人権方針●人権方針の改定と公表
サプライチェーン●サプライヤー行動規範の策定●サプライヤー行動規範の公表●質問票調査の実施●サプライヤー相談窓口の設置
人権 DD ・救済
従業員
お客様・地域社会●人権方針等の周知徹底●人権研修の実施●相談窓口の多言語対応●カスタマーハラスメント基本方針●現行施策および改善施策の評価と改善●現行施策および改善施策の評価と改善人権デュー・デリジェンス推進計画(2024 年 10 月策定)
サプライチェーンにおける人権尊重の推進お取引先様との協働による人権尊重を進めるため、 2025 年 8 月に「持続可能な調達方針」および「サプライヤー行動規範」を策定・公開し、お取引先様各社へ個別にご案内しました。また、同方針の浸透状況や潜在的リスクを把握すべく、主要サプライヤーに対する質問票調査を開始しました。現在、回答結果の集計・分析を行っており、今後の具体的な改善策やエンゲージメント(対話)に向けた検討を進めています。あわせて、サプライヤー向け相談窓口の設置に向けた検討を進めています。社内教育とハラスメント防止の強化従業員の人権意識向上と、働きやすい職場環境の整備に向けた教育を強化しました。 2025 年 11 月にかけて全社向けの人権研修(テーマ:パワーハラスメント)を実施しました。また昨今、社会課題となっているカスタマーハラスメントから従業員を守るため、対応ガイドライン等を作成し、 2 0 2 6 年 2 月にはカスタマーハラスメントに
特化した研修を実施しました。さらに、求職活動中の学生等に対するハラスメント防動画ポータルサイト止策の検討での発信例●も進めていカスタマーハラスメント研修ます。
取り組みの実効性評価とステークホルダーとの対話
今後、サプライヤーへの質問票調査の分析結果や、社内研修の受講アンケート、エンゲージメントサーベイ等を通じて、実施した施策の実効性を評価・検証し、今後の施策に反映させていきます。人権デュー・デリジェンスの進捗状況は分科会において定期的にモニタリングし、コーポレートサイトやサステナビリティレポート等を通じて適時適切に開示するとともに、ステークホルダーとの対話を通じて継続的な改善に活かしていきます。 41 人・社会人権デュー・デリジェンス

サラヤの健康経営(43ページ目)
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サラヤの健康経営

04
人・社会
社内での取り組み
02
サラヤの健康経営
サラヤの健康経営の取り組み
サラヤの健康経営に関する詳細はこちらをご確認ください▶従業員一人ひとりの well-being の実現
世界の「衛生・環境・健康」に貢献することを使命としているサラヤは、これまでお客様の信用に支えられ、「衛生・環境・健康」の分野でリーディングカンパニーとして発展してきました。まさに「健康」はサラヤのルーツでもあり、商品・サービス展開において主軸のテーマでもあります。同時に従業員やその家族の「健康」は会社の健全な成長を支える大切な基盤であると考えます。さらに「健康」とは単に「病気にならない」ということだけではなく、「病気にかかっていても健やかに安心して暮らせること」でもあり、「どんな人も今より健やかな心身を目指せること」であると捉え、最終的には“人として豊かな自己の能力や個性を実現できること”=“ well-beingな状態”へ導くことと考えます。従業員一人ひとりの well-beingの実現が、サラヤの成長を推進する力になり、そのサラヤが関わる世界の人々の「健康」に貢献できるよう「健康経営」に取り組みます。
サラヤ・東京サラヤは 2020 年度以降健康経営優良法人に 7 年連続で認定されています。
サラヤグループ健康経営宣言
サラヤは、世界の「衛生・環境・健康」に貢献することを企業理念に掲げています。当社の従業員に対しても、当社が持つ「衛生」「健康」に対する多様なノウハウや機能を活用し、健康づくりを推進し、事業活動を通じて世界の人々の健康づくりに貢献する企業として今後の発展を目指すべく、ここに健康経営宣言をいたします。
サラヤ株式会社
代表取締役社長東京サラヤ株式会社代表取締役会長
健康経営組織体制
サラヤ株式会社代表取締役社長東京サラヤ株式会社取締役会長
サラヤ株式会社東京サラヤ株式会社総務人事本部本部長従業員等の健康マネジメントの組織的運営施策の立案、数値目標の設定
健康保険組合
従業員の健康数値の改善を目標に、健康管理担当者と施策の立案や運営推進をフォローする
従業員やその被扶養者の健康づくりを企業経営の一部として位置づけ、経営責任として従業員等の健康マネジメントを組織的に運営していく
最高健康経営責任者
健康経営責任者健康経営担当者
各事業本部代表者全従業員
取締役会
サラヤ株式会社・東京サラヤ株式会社総務人事本部担当者従業員等の健康マネジメントの施策運営推進を行う
職場における労働者の健康管理等を効果的に行うため、健康管理担当者等に対し、医学専門知識面でのフォローを行う産業医
外部支援ストレスチェック実施実務者より委託を受けた業者等委託された内容に沿ったサービスの提供と、それに伴う数値改善等の提案を行う
衛生委員会
建屋に 50 人以上従業員がいる事業場に設置
衛生
環境
健康
「健康リテラシー」向上に向けた具体的施策の一例
社会
1 社内 PR にオリジナルロゴやキャラクターを活用
健康経営を理解し、親しみを持ってもらうため、サラヤでは健康経営の独自ロゴやキャラクターを作り、漫画などを通して、啓発活動を行っています。▶社内 PR のためのオリジナルロゴ
2 運動施策の実施
無理のない運動を継続してほしいという思いから、スマホアプリを利用し、いつでもだれでも参加可能なウォーキングイベントを定期的に開催しています。直近では、てくてくウォーク 2025(春)を実施し、延べ 188 名の方にご参加いただきました。
3 衛生対策商品の配布
衛生対策のトップランナーを自負するサラヤでは、従業員やそのご家族の皆様の健康を考え、感染対策として衛生対策商品を配布しています。
初代ロゴ
2 代目ロゴ
初代ロゴは健康経営という言葉を広めるために活用。 2 代目ロゴは従業員全員に健康経営に参加してもらいたい思いで作成。
てくてくウォーク 2025(春)参加者▶188 名
人・社会サラヤの健康経営 42

DE&Iの推進(44ページ目)
44

DE&Iの推進

04
人・社会
社内での取り組み
03
DE&Iの推進▶多様な人材を活かし新たな価値を創造する
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の取り組みについて
サラヤでは企業と人材の持続的な成長という観点から、女性、高齢者、チャレンジド(障がいを持つ方)、外国人に活躍いただけるよう、人材の多様性を尊重した組織マネジメントを推進しています。人材は最も重要な経営資源だととらえ、その積極的な活用によりビジネスの推進に結び付けたいと考えています。
サラヤのダイバーシティ推進方針
1
サラヤは、多様な人材、多様な価値観により仕事の好奇心や驚きを拡大し、専門性の深みを増し、世界や各事業分野の多様性を拡げ、チーム力により楽しさを創出して、顧客への新たな価値の提供や満足度の向上へつなげます。
2
サラヤは、多様な人材と価値観を受入れ、活用し、また自律した人材としての能力を伸ばしていけるように、従業員に多様性への理解を奨励すると共に、職場環境や育成の仕組みを充実させます。
3
サラヤは、ビジネスや C S R を通して、多様な従業員と会社が、ともに力をあわせて成長発展し、地球と、国や地域社会の持続可能な発展の実現に、大いに貢献できる企業を目指します。
外国籍従業員の登用海外事業本部をはじめとし、サラヤでは多くの多国籍メンバーがあらゆる場面で活躍しています。文化や風習の違う世界各地での事業展開にかかわっています。
障害者がイキイキと活躍できる社会をめざして!
サラヤグループでは、持続可能な社会の実現に向け、障害者雇用を重要なテーマとしています。法定雇用率の遵守はもとより、障害のある方が戦 The Links 力として活躍できる環境づくりに注力すべく、サラヤグループの特株式会社のホームページ例子会社 * である「 The Links 株式会社」と連携し、「働きやすさ」と「力を発揮できる場」の両立をめざし、 DE&Iを推進しています。
*特例子会社:障害のある方の雇用を促進し、企業の雇用管理の一環として運営される会社
社員の能力と強みを活かす人材育成人が育つ環境づくりサラヤでは、「組織の成長とは人の成長である」との基本的な考えのもと、「役割形成」「主体性の発揮」「実行力強化」をテーマとして、「人が育つ環境づくり」に積極的に取り組んでいます。豊富な階層別研修、テーマ別研修にて新入社員から管理職まで幅広い層の成長をサポートし、イーラーニングや資格手当制度で社員が自発的に学ぶ環境を整備しています。高い専門性が求められる MRや感染予防・食品衛生インストラクターでは、必要な研修や教育体系を構築し、高度な活動が行えるようにバックアップも充実しています。新規入社者にもOJTを通じて活躍できるベースづくりの支援を行い、管理職においてもマネジメント能力向上に向けた取り組みを強化しています。ベテランも新しいメンバーも教え・教えられる関係づくりで相乗効果を生み出し、より良い仕事と成果を高めていくことで会社と組織の成長を図っています。
教育・研修制度の一例▶リーダー育成プログラム次世代のマネジメント人材育成を目的に、手挙げ制で「プレマネジメント研修」を実施しています。マネジメントの基本やマネージャーの役割、成果につながる思考法を学び、個人で抱え込む発想から組織で成果を生み出す視座へ転換。研修で得た横のつながりを活かし、他部署との対話を自ら生み出す行動にも結び付いています。▶新入社員研修「 Proactive (主体性)Mind」の醸成をコンセプトに、ビジネスの基本だけでなく、サラヤで働くうえで大切な価値観と目的志向の自分軸を持ち、環境変化が激しく、正解のないビジネスの世界で最適解を導き続けられるプロ人材として飛躍していくための土台作りを行います。 43 人・社会DE&Iの推進

社員の能力と強みを最大限発揮(45ページ目)
45

社員の能力と強みを最大限発揮

環境衛生社内での取り組み
健康社員の能力と強みを最大限発揮
社員一人ひとりが主体性と能力を最大限に発揮してやりがいと誇りを見出し、「 for us 志向(自分にとっても相手にとっても良い、全体にとって価値が生まれることを仕事の軸にする)」でいきいきと働ける風土づくりや取り組みを幅広く展開しています。サラヤでは年齢・ジェンダー・国籍等に関係なく能力のある社員を登用し、多様性豊かな社員がお互いに認め合い、切磋琢磨しながら成果を上げていくことを大切にしています。また、仕事の姿勢や行動が模範となった社員や、顕著な成果を創出した社員に対して贈られる「ベストパーソン賞」などの表彰制度や、社員同士日頃の感謝を伝え合う「サンキューしよう」、社員のキャリア形成の意向・能力開発ニーズ・就業意識などの情報収集を行い人材活用や育成に活かす「自己申告制度」、「エンゲージメントサーベイ」の実施と活用などの取り組みにより社員のやる気を喚起し、モチベーションの向上を図っています。
女性の活躍推進
私は新卒で入社し、大阪工場総務課に配属になりました。当時の管理職に女性は殆どおりませんでしたが、各部署で女性が活躍されていました。様々な経験をされた先輩方の意見は、時に厳しいものもありましたが、組織のため、私のためを思い意見されており、後々にその意味を理解したことも多くありました。その様な経験もあり、何が最適なのかを考えながら、従来の手法を変える提案や新たな提案を行い、周囲の理解も得られ活躍する場が広がっていった
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人・社会
新入社員研修
ように思います。購買部門へ異動後、育児休業を経て職場復帰。育児短時間勤務制度を活用しながらも仕事と育児の両立は大変でしたが、「短時間勤務でも活躍する管理職のモデルになれ」と当時の上司に励まされ、現在は監査本部の部長という重要な役割を与えられ、周囲の理解と温かい支援をいただきつつ、子育てをしながら仕事に邁進しています。監査本部部長
堀江珠美
ワーク・ライフ・バランスの推進
子育てや家族の看護、介護と仕事の両立サラヤは、従業員一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生のライフステージに応じて多様な働き方を選択できる制度を設けています。具体的には、出産・育児、家族・親の看護や介護などと仕事を両立できる休暇や勤務体系です。産前・産後の休暇、育児休業、育児短時間勤務、育児時差出勤制度、在宅勤務制度、所定外労働免除、時間外労働・深夜勤務の制限、子の看護等休暇など、子育てを支援する制度があります。産前・産後の休暇以外は、男性にも適用されています。介護を必要とする家族を持つ社員は、介護休業、介護短時間勤務、介護時差出勤制度、在宅勤務制度、時間外労働・深夜業務の制限などによって介護を支援しています。出産・育児と介護休業取得者の実績は下表の通りです。
産前産後休暇、育児休業介護休業
女性取得者 63 2
男性取得者 17 0
サラヤ株式会社・東京サラヤ株式会社育児・介護休暇取得実績( 2 0 2 5 年 11 月 1 日時点)
厚生労働省が実施している「子育てサポート企業」の
認定制度のマーク。サラヤは2009 年にこの認定を
取得し、東京サラヤは 2014 年に取得しました。
2018 年 4 月よりサラヤ株式会社本社の近隣に、企業主導型保育所「サラヤチャイルドステーション」を開設、 2020 年 2 月には、関東工場内に「サラヤチャイルドステーション北茨城」、 2022 年 4 月には「サラヤチャイルドステーション伊賀」を開設しました。なお、会2025 年 4 月より「サラヤチャイルドステーション北茨城」は、運営委託から自主運営へ切り替わりました。サラヤチャイルドステーションサラヤチャイルドステーション伊賀の入園式
自己啓発やボランティア活動のための休暇仕事と余暇のバランスもメンタルヘルスや仕事への意欲の充実のために必要です。仕事と私生活との両方の充実が相乗効果や好循環を生み出します。サラヤでは有給休暇以外にワーク・ライフ・バランス特別休暇として正社員と嘱託社員に付与しています。
人・社会DE&Iの推進社44

いのちをつなぐ学校 by SARAYAの活動(46ページ目)
46

いのちをつなぐ学校 by SARAYAの活動

04
人・社会
社外への取り組み
04
いのちをつなぐ学校 by SARAYA の活動
“フクオカハカセ”と一緒に、いのちと世界のつながりを考えてみよう「自分だったらどう考え、どう行動するか。」シンク・ジ・アースの「 SDGs for School 」私たちの命や感染症に対する知見は毎日のように新しくなっていプロジェクトとも連携し、疑問や問いが学ます。また気候変動による災害や、人間の活動による自然環境の破びにつながり、そして学びが将来の生き方壊は、自分たちの命だけでなく、地球全体の命の問題でもありまに広がってほしいと願っています。す。“人々のいのちを守ること”を事業にするサラヤは、新型コロナに限らず、新たなパンデミックや自然災害などに備えるため、感染症や細菌、ウイルスの知識を知ってもらいたいという思いから、このプロジェクトを始めました。特徴は、オンライン上にコンテンツをアップロードしていること。生物学者の福岡伸一さんが校長先生に就任し、「生命とは何か」というお話など、アニメーションで様々な疑問を投げかけています。また、 2024 年は特別授業として、中高生が福岡校長と一緒にマレーシア・ボルネオ島で様々な課題を学ぶフィールド学習ツアーを実施しました。知識だけではなく「そもそも命とはどういうものか」に興味を持ってもらいたい。一般社団法人
いのちをつなぐ学校 HP はこちら
「いのちをつなぐ学校」 WEB サイト提供コンテンツ
フクオカハカセのセンスオブワンダー
CGに変身した“フクオカハカセ”による楽しいレクチャーです。「生命とは何か」を歴史からひもといて、わかりやすく教えてくれるだけでなく、学ぶことの楽しさなど、生物学者のフクオカハカセが人生で学んだ気づきも伝えてくれます。
探究!いのちのフシギ部専門家にきいてみた!
個性あふれる動物キャラクターが繰り広げる、ちょっとコミカルなショートアニメ。素朴なギモンから、最先端の科学の話まで、元気なキャラたちが「いのちのフシギ」を探究していきます。
衛生、環境、健康をテーマに、現場で仕事として向き合うプロフェッショナルたちに話を聞くインタビューシリーズ。国連機関、企業、研究者、 NPO/NGOスタッフなど、様々な職種の方に登場いただいており、キャリア教育教材としても活用できます。 45 人・社会いのちをつなぐ学校 b y SARAYA の活動

社会貢献活動(47ページ目)
47

社会貢献活動

環境健康衛生社外への取り組み
会05
社会貢献活動▶地域に密着した取り組み
04
人・社会
サラヤでは地域社会との共存や地域の皆様とのコミュニケーションを大切に、地域コミュニティの貢献につながる活動を行っています。取り組みの一例を紹介します。
工場見学の受け入れ工場周辺清掃活動
サラヤでは、地域社会の皆様に当社の事業や取り組みへのご理解をいただく活動の一環として、工場見学の受け入れを行っています。外国人技能実習生にも協力いただき、日本とインドネシアの小学校の違いを紹介するなど、国際交流にも尽力しています。
大阪工場では、地元中学校が主催する地域清掃活動に参加しています。生徒の皆様をはじめ、地域の福祉委員や青少年指導員の方々とともに、中学校周辺の清掃活動を行っています。
地域の美化に貢献感染症対策に関する啓発活動
東北支店では2011 年より、従業員とその家族が年 2 回、近隣公園の草刈りボランティアを継続して実施しています。
サラヤ微生物研究センターでは、感染症対策に関する啓発活動の一環として、彩都バイオインキュベーション施設の一般公開を行っています。ご来場いただいた参加者の方々に手洗いレッスンを行い、正しい手洗いと手指消毒の方法、感染予防対策を学んで頂く機会を提供しています。基本的な感染症対策を啓発すべく、有効な情報発信を強化していきます。
草刈りの様子草刈りのビフォーアフター
人・社会社会貢献活動社46

社会貢献活動(48ページ目)
48

社会貢献活動

04
人・社会
社外への取り組み▶国内外の取り組み
取り組みの一例を紹介します。
ベトナムの子どもたちへの衛生・環境教育
ベトナム拠点のサラヤグリーンテックでは、毎年の中秋節に、子供向けチャリティーイベントを実施しており、 2025 年はベトナム南部ドンナイ省にある小学校でイベントを開催しました。感染症の予防に役立つ手洗いを、ダンスを通じて分かりやすく正しい手順を伝え、手洗いの大切さを理解してもらいました。また「海洋生物を救え!」をテーマに、水中のゴミを集めて勝敗を決める遊びや「身の回りの環境を守る」というテーマで、絵画コンテストを開催し、海洋環境保護の意識を高めてもらうプログラムを実施しました。手洗いを通して「自分を守ること」環境アクティビティを通して「地球を守ること」を目指して、活動を続けて参ります。
100 万人の手洗いプロジェクト
サラヤの原点、“手洗い”が未だ十分にできない国の一つであるウガンダで、 2010 年より日本ユニセフ協会と協力して実施しているプロジェクトです。ウガンダ現地での手洗い設備、手洗い普及の教育啓発などを提供しています。対象商品の売上 1%(メーカー出荷額)を公益財団法人日本ユニセフ協会に寄付し、ユニセフがウガンダで展開する手洗い普及プログラムに活用されます。
糖尿病と闘うキャンペーンの推進
Safe Motherhood プロジェクト
日本 IDDMネットワークは、全国の1 型糖尿病を中心とした毎日のインスリン補充が必須な患者やその家族を支援する認定特定非営利活動法人(認定 NPO 法人)です。当団体では、発症初期の1 型糖尿病(IDDM)患者と家族を対象に必要な情報を一つのバッグに詰めた『希望のバッグ』を、 2014 年 11 月より配布しています。バッグには、発症時に必要な医療情報をまとめた冊子やパンフレット、療養に役立つポーチやストラップなどが封入されています。また、 1 型糖尿病と同じくインスリン補充が必須な2 型糖尿病患者からの要望を受け、『 2 型糖尿病患者向け希望のバッグ』を 2017 年 12 月より配布しています。サラヤは「ラカント」を通してこれらの活動を支援しています。
WHO(世界保健機構)によると子宮頸がんの死亡者数は全世界で2018 年から2030 年の間に31 万 1 千人から40 万人に増加すると予測されています。アフリカ・ウガンダでの女性の死因第一位も、子宮頸がん。サラヤは 2012 年より公益財団法人ジョイセフ(JOICFP)を通じ、東アフリカの妊産婦を守る「ホワイトリボン運動」を支援してきました。 2018 年からは「 SARAYA Safe Motherhood Project 」でウガンダの妊産婦を感染から守り、子宮頸がん検査を促すと同時に、自立支援につながる職業訓練サービスを開始。サラヤのスキンケアブランド「ラクトフェリンラボ」の売上の一部で、世界の女性の命を守り、自分らしく生きることを支援する活動を行っています。
ラカントシリーズ 47 人・社会社会貢献活動

ステークホルダーコミュニケーション(49ページ目)
49

ステークホルダーコミュニケーション

衛生社外への取り組み
環境健康会ステークホルダーコミュニケーション▶ステークホルダーとの対話
04
人・社会
サラヤではステークホルダー(利害関係者)の皆さまからの期待や要望に応えることが重要と考えています。ステークホルダーの皆さまとの対話をより良い事業活動へつなげるために、さまざまなコミュニケーションの機会を通じて積極的に対話・協働するよう努めています。●営業・販売担当者による直接対応お客様の声を収集分析し、安心してお●協働イベント・展示会使いいただける製品・サービスを提供●新製品説明会することが、社会への貢献につながると考えています。ニーズをとらえた付加●お客様相談窓口へのお問い合わせ価値商品やサービスの提案、緊急時もへの対応商品の安定供給ができるよう強靭な●ホームページ、 SNS 等体制作りを目指しています。●SF(サラヤファミリー)会
※原料納入や運輸関係の企業で構成●サプライヤー監査
取扱商品のサプライチェーンの資源の利用状況を把握し、持続可能なサプライチェーンマネジメントの構築を目指しています。●定期的な地域交流会●地域貢献活動●工場見学
社会からのニーズや期待を理解し、地域社会の皆様とのコミュニケーションを深め、地域社会に貢献する取り組みを行っています。●各種研修、個人面談●社内報・イントラネット●内部通報制度
従業員一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働ける職場づくりを目指しています。●協定締結、協働イベントや取り組み●報告会、情報交換
現地ニーズの把握や社会課題解決に向けた連携、健全な関係構築を目指しています。●協定締結、協働イベントや取り組み●意見交換会●金銭・現品寄付による支援
原料供給地の生物多様性の保全、社会や環境の課題解決に向けた協働・協力支援を行っています。
人・社会ステークホルダーコミュニケーション社48

お客様満足に向けての取り組み(50ページ目)
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お客様満足に向けての取り組み

04
人・社会
社外への取り組み
お客様満足に向けての取り組み
お客様とのコミュニケーション
お客様コミュニケーションの基本的な考え方
フリーダイヤル・ HP ・ SNS 関連を取り扱う部門では、適切で分かりやすい情報とサポートを迅速に提供し、お客様との信頼関係を構築することに注力しています。また、お客様のご要望やニーズに応えるために、お客様の声を収集し、お客様の視点に立って真摯に分析し、製品やサービスの持続的な改善に取り組んでいます。さらに、 HPでは「家庭の感染と予防」「せいけつ手洗い」といった生活に役立つ情報を提供する一方で、「いのちをつなぐ学校」では、授業で活用できる動画教材の提供や出張授業の受付など、お客様との双方向のコミュニケーションを大切にしています。
消費者志向自主宣言
理念わたしたちは、世界の衛生・環境・健康の発展に貢献することで、持続可能な社会の実現を目指し、グローバルなネットワークを構築し、独自の商品やサービスの提供を通じて、事業を発展させていきます。「いのちをつなぐサラヤ」として安
心・安全な商品を提供します。また、当社は社会の一員として、ステークホルダー、つまり企業を取り巻く関係者との絆を築き、深める努力をしていきます。
家庭の感染と予防 https://family.saraya.com/kansen/
せいけつ手洗い https://family.saraya.com/tearai/
マネジメント体制お客様からのお問い合わせやご要望に対して、適切で分かりやすい対応を行うために、 CX 部、 CRM 部、広報宣伝統括部内に各々専門のチームを設けています。さらに、お客様の声を収集・分析し、製品やサービスの開発部門へフィードバックすることにより、継続的な改善を目指しています。また、公益社団法人消費者関連専門家会議(ACAP)の研修に参加するなど、お客様への対応方法やコミュニケーションスキルの向上にも積極的に取り組んでいます。
お客様相談部門の主な取り組みお客様相談部門であるCX部お客様コミュニケーショングループでは、電話やメールなどを通じて適切で分かりやすい情報とサポートを迅速に提供し、お客様との信頼関係を構築することに注力しています。また、お客様の声を収集・分析するCRM部と連携し、製品開発部門・デザイン部門・品質保証部門へお客様の声(VOC)のフィードバックを行い、製品やサービスの持続的な改善に取り組んでいます。CX部ナレッジグループでは、顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)の向上のため、「販売店地図検索システム」の改良や「サラヤ家庭用製品 Q&A 」の Web 上での構築・公開など、お客様が必要とする情報を必要とされる時にご自身で検索できる利便性の高い仕組みをご提供することで、信頼関係の醸成や顧客ロイヤリティの向上を目指しています。また、「消費者志向自主宣言」の取組方針に基づき、「消費者への情報提供の充実と双方向性の情報交換」を目指し、主に全国のお客様相談部門の責任者が加盟している公益社団法人消費者関連専門家会議(ACAP)における会員活動を通じて、大学などの教育機関や消費者センターにおける啓発・交流活動や、消費者団体・消費者との双方向コミュニケーションも行っています。 49 人・社会お客様満足に向けての取り組み

衛生環境健康取組方針(51ページ目)
51

衛生環境健康取組方針

衛生環境健康取組方針
1. 経営トップのコミットメント●「世界の衛生、環境、健康の発展に貢献する」を事業目標とし、ビジネスを通して地球環境を守り、資源を持続的に活用し、持続可能な発展と、真の豊かさを実現することを目指すべく全社員への意識向上を行います。●それぞれの組織の目標と役割を明確にし、執行の責任と権限を付与します。
2. コーポレートガバナンス●「わたしたちは、お客様からの声を大切にします。そのお客様の声を収集分析し問題点を明確にし、速やかに問題解決を実行します。ステークホルダーと共にシステムの継続的改善を図り、また、利害関係者からの要求事項に対して適切な対応をします。●わたしたちは、品質・環境関連の法規・条例等の国、地方
3. 経営トップの方針と社内浸透●経営トップから「社長メッセージ」を全社員に毎週発信し、企業文化の醸成と社員の行動規範や意思決定に大きな影響を与えることにより、全社員が持続可能性とお客様志向の意識の醸成を行っています。その他、社内ポスターやスローガンパネルの掲出により、社員の意識向上の啓発を行っています。
4. 消費者への情報提供の充実・双方向性の情報交換●わたしたちは、常に優れた商品の安全性や品質保証のために、商品開発から製造・サービスの提供にいたるまでガバナンス体制を強化しています。お客様の声から、製品の企画立案、設計、生産、販売にいたるまでの過程で品質を作り込み、さらに、お客様からの品質に関する問い合わせに、調査・回答する仕組みを構築しています。
自治体公布の規則を順守するとともに、国際規約や各種規制について順守・適合を図るように努めます。●お客さまなど外部のステークホルダーに対しては、「お客様窓口」を設け、様々なご意見をお受けしています。いただいたご意見の中で重要な案件は、役員会などで報告や討議の時間を設け、そのご意見が経営に反映されるよう対応しています。
5. 消費者・社会の要望を踏まえた開発と改善●衛生・環境・健康に貢献することにより持続可能な社会を実現することを踏まえた商品の改善や開発に努めます。また、お客様とステークホルダーの期待に応えるエシカルな商品の開発と、フィランソロフィーを実行できる企業を目指します。
お客様の声を商品に反映した事例
「クルクリンブランド」へのお声歯周病(※1)に関心のある40~60 代女性の約 4 人に1 人が悩む(※2)知覚過敏。「歯周病予防に加え、知覚過敏にも配慮したハミガキがほしい」そんなお声にお応えして、口腔内環境と知覚過敏への配慮を両立した新しい薬用ハミガキが生まれました。摩耗や加齢等の要因に着目し、硝酸カリウムと乳酸アルミニウムを配合。無研磨・低発泡と使い心地の良さにもこだわり、お口とカラダの健康をケアし健康寿命の延伸に取り組んでいきます。
※1 歯周炎(歯槽膿漏)・歯肉炎の総称
※2 n=900 、 WEB 調査、 2023 年当社調べ
「暑さ対策商品」へのお声子どもの熱中症リスクが高い一方、予防商品が少なく「塩タブレットはしょっぱくて食べない」「硬いから半分に割って食べさせている」という親の悩みがありました。これを解決すべく、塩ラムネ『しおまる』を開発しました。塩分補給に必要なのは「食塩」ではなく「ナトリウム」であることに着目し、重曹とクエン酸の反応によりナトリウム分の補填をすることで、しょっぱさを抑え、炭酸のシュワシュワ感と柔らかい食感にしました。小さなお子様でもおやつ感覚で食べることができ、お客様からは「無理なく暑さ対策ができる」と好評です。今後も熱中症予防声かけプロジェクトへの参画やサンプリング等を通じ、熱中症予防の啓発に邁進していきます。
「アラウ. ベビーブランド」へのお声会「予洗いやこすり洗いが面倒」という乳幼児のいるご家庭の声を受け、「手間をかけずにしっかり落とすこと」と「赤ちゃんの肌へのやさしさ」の両立を目指し、『アラウ . ベビー衣類のラク洗い泡スプレー』を開発しました。汚れにスプレーするだけで高濃度の泡が密着し、そのまま洗濯機で洗うだけで手強い汚れを落とせます。植物由来の純せっけんを使用し、合成界面活性剤や蛍光剤、漂白剤などを含まない無添加処方のため赤ちゃんの肌にも安心なうえ、ご家族の衣類汚れにも幅広く使えます。本商品を通じて家事負担を軽減し、赤ちゃんと心地よく、楽しく過ごせる毎日に貢献します。当社は今後も、日々の暮らしの中で無理なく続けられる選択肢を提供していきます。
人・社会お客様満足に向けての取り組み社50

サラヤのガバナンス(52ページ目)
52

サラヤのガバナンス

国連グローバル・コンパクトに加盟サラヤのガバナンス
国連グローバル・コンパクト(UNGC)は、各企業・団体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員として行動し、世界的に持続可能な成長を実現するための枠組みです。世界の167の国と地域で25,493 団体(2026 年 4 月末現在)が加盟しています。サラヤは 2009 年 6 月に署名・加盟し、人権の保護、不当な労働の排除、環境への対応、そして腐敗防止に関する10の原則に賛同し、その実現に向けて、ステークホルダーの皆様と連携を深めて、取り組みを行っています。
サラヤは、グローバル・コンパクトの 10 原則をガイドラインに、社内のコンプライアンス体制を構築し、法令遵守や倫理的活動を推進しています。取締役会は、毎月 1 回のペースで開催し、上述の状況について、経営層へ報告しています。お客様からの苦情は社内規定に従い、迅速で適切な対処を行って参ります。また、お客様からの貴重なご意見に関しては商品開発等、当社の会社経営に反映して参ります。また、情報セキュリティ、法令遵守等、年に 1 回以上従業員に対して教育訓練を実施しコンプライアンス体制の強化に努めています。
内部通報制度
内部通報制度サラヤグループでは、組織内の不正を早期に発見して企業と従業員を守るため、社内から組織内の規則違反、法令違反行為や不正行為に関する通報・相談を受け付け、速やかに調査し是正につなげる内部通報窓口を設置しています。内部通報窓口はサラヤグループの従業員に対して開示され、わかりやすい案内や社内窓口および顧問弁護士による社外窓口の設置を行い、通報しやすい体制づくりを行っています。また通報者に対する不利益な取り扱いの禁止やプライバシーの保護を定める他、内部通報窓口担当者は定期的な研修を受講することで、通報に関する適正な応対が図れるように努めています。サラヤグループでは、内部通報件数は内部通報制度の実効性を示すものの一つと捉えており、ある程度の通報件数があることが適正と考えています。 2025 年度の通報内容は規則違反等に関わるもので、
調査により不正でなかったことが確認された案件も含む、計 2 件の内部通報がありました。これらの内部通報に関わる状況は取締役会において定期的に報告され、その後の再発防止策や予防施策等の推進に繋がっています。従業員等相談窓口またサラヤグループでは、社内規則・社内制度やコミュニケーション、職場における人間関係や就労環境についての従業員の個人的な質問や悩み等を受け付ける従業員等相談窓口も設置しています。こちらの窓口では相談内容に応じて、セルフケアやコミュニケーション等のアドバイス、社内規則・社内制度の案内を行う他、内部通報窓口への誘導によって、従業員の悩み、問題の未然防止と早期解決を図ることで従業員が心身ともに健全に働くことができる職場づくりを促進しています。
内部通報窓口ヘルプライン体系図
事案発生通報・相談
調査
セクハラパワハラ
相談者情報提供者
相談
従業員等相談窓口
事実確認
報告
懲戒処分に関する調査委員会
不正行為規則違反犯罪行為
相談者情報提供者
通報内部通報窓口
報告内部通報に関する
社内:総務人事本部
調査委員会
社外:顧問弁護士
事実確認 51 ガバナンス

品質保証の取り組み(53ページ目)
53

品質保証の取り組み

品質保証本部基本方針
「お客様目線に立った品質第一主義を貫く仕組みと活力ある風土、品質に関わる人材の継続的な育成を目指す」
品質保証の取り組み
全社横断的に各主要プロセスの品質保証上の課題について、安全性および信頼性の管理を協議、検討します。さらに、品質リスクの抽出により、品質問題の未然防止に向けて改善を行います。そのため、 ISOをベースとした品質マネジメントシステムのもと、顧客満足度の向上と品質問題(苦情、品質トラブル等)の再発防止を達成するため、関係部門との協業により下記の品質保証推進体制にて取り組んでいます。
サラヤ品質マネジメントシステム
顧客満足度の向上
お客様の声を大切にします
お客様の声を分析して問題点を明確にし、速やかに問題解決を図ります。また、利害関係者からの要求事項に対して適切な対応をします。安心・安全な商品を提供し、顧客満足度の向上および規制要求事項の遵守を目指します。
品質マネジメントシステムの構築および運用
ISO 認証および MDR 認証
1999 年に大阪工場で初めてISO9002の認証を取得。その後対象部門を広げ、 2001 年に全社でISO14001 、 2002 年には全社でISO9001を取得しました。また、 1970 年代から食品衛生インストラクターによる衛生支援管理を行っており、 2008 年にはサービス提供者として国内で初めてISO22000を取得しました。現在では、医療機器の規格 ISO13485や、欧州医療機器規制MDRを含め、右記の認証を取得し、顧客満足の向上と品質問題への取り組みを行っています。品質マネジメントシステムの形骸化を防ぎ、実効性を高めるため、内部監査体制の強化と文書管理の最適化を推進しています。
認証情報● ISO9002 1999 年→ISO9001 2002 年 12 月~● ISO13485 2006 年 12 月~● ISO22000 2008 年 12 月~● MDD 2020 年 5 月~● FSSC22000 2021 年 6 月~● ISO14001 2021 年 11 月~自己適合宣言● MDR 2024 年 8 月~
製品安全 / 品質保証 52

社会データ(54ページ目)
54

社会データ

サラヤ東京サラヤ
男性 677 人
235 人
正規雇用女性
436 人 120 人
社員数(人)
非正規雇用
男性 184 人
17 人
女性 536 人
25 人
合計の女性比率(%) 53%
37%
国別社員数【国別】 ( 人)●アジア: 1 9 7 人●ヨーロッパ大陸: 1 3 人●アメリカ大陸: 2 人
女性管理職比率(%) 16%
19%
定年後再雇用制度利用者数(人) 69 人
10 人
産前産後休暇・育児休業(人)
男性 11 人
6 人
女性 50 人
13 人
男性 0 人
0 人
介護休業(人)女性
2 人 0 人
従業員向けの通報・相談窓口の運用実績(人)
計 12 人
※2025 年 10 月末時点▶障がい者法定雇用率の推移
年度 2024
2025 2026
法定雇用率(%) 2.5
2.5 2.5
グループ全体(%) 2.62
2.76
2.78
※2026 年 5 月末時点 53 社会データ

環境データ(55ページ目)
55

環境データ

電力燃料
(MWh) 8,000
(千L)
700
7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000
6,749 7,440 6,889
600 500 400 300 200
620 635 593
1,000 100
0 2023 年
2024 年 2025 年
0 2023 年
2024 年 2025 年
電力(MWh)燃料(千L)
6,749 7,440 6,889 620 635 593
廃棄物上水
(t) 3,000
(m3) 140,000
2,500 120,000
2,000
1, 500
1,000
2,285 2,761 2,842
100,000 80,000 60,000 40,000
123,030 128,744 132,294
500 20,000
0 2023 年
2024 年 2025 年
0 2023 年 2024 年
2025 年
廃棄物(t)上水( m 3 )
2,285 2,761 2,842
123,030 128,744 132,294
温室効果ガス
サラヤでは伊賀工場・関東工場に自家消費用太陽光発電設備を導入しており、 2025 年度は 100 トンの CO2 排出量を削減しました。
スコープ 3 カテゴリ 77,933 0
701
1,374 1,721 101,432 104,527
1.3 1.6 97.0 100.0
583 239 312 7,783 355 3,161 ※
8,217 1,579 569
※当該年度に販売した機器の使用者(消費者・事業者)による製品の使用に伴う排出
環境データ 54

加盟団体一覧(56ページ目)
56

加盟団体一覧

サラヤ株式会社の概要(57ページ目)
57

サラヤ株式会社の概要

サラヤ持続可能性レポート2026(58ページ目)
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サラヤ持続可能性レポート2026

サラヤ持続可能性レポート 2026
SUSTAINABI L I T Y REPORT
発行日
発行者
デザイン / 編集
お問い合わせ
ホームページ
2026 年 9 月サラヤ株式会社豊生朋華 / 関雅美サラヤ株式会社サステナビリティ推進本部〒546-0013 大阪市東住吉区湯里 2-2-8
https://www.saraya.com/ ▶ 57

裏表紙(59ページ目)
59

裏表紙

裏表紙(60ページ目)
60

裏表紙

TOT 44-0548-37-99

デジタルカタログのeBook5
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